中山優貴や鷲尾修斗、横井翔二郎、前田隆太朗、結城伽寿也らが個性溢れる猫たちの愉快な青春を描く 『なめ猫onSTAGE』ゲネプロレポート
以下、ライブパートを含めたゲネプロの写真あり。
©NAMENEKO・J ©2023 全日本暴猫舞台連合なめんなよ
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ゲネプロ開始前のコメントにあったように、今回は中央にステージがあり、それを挟むように客席が設置されたスタイル。サーカスやおもちゃ箱を思わせるポップなステージや、作中で出てくる改造自転車などのアイテムがレトロで可愛らしい。座る席によって見えるものが変わるため、何回か観る方も毎回新鮮に楽しめるのではないかと感じた。
『not men not 4』は古き良きヤンキーと言った感じの熱さと勢いが楽しく、対する『ゲルマウス』はフラットな軽さが見ていて心地良い。昭和を愛するnot men not 4とSNSなどを使いこなす今時のゲルマウスの間に立って橋渡しをする野間の奮闘、学生たちを翻弄しながらも優しく見守るマスターや先輩の頼もしさと安定感も見応えがある。声で参加している吉田広大も短いシーンながら強い印象を残していた。
また、not men not 4とゲルマウスの服装やパフォーマンスの違い、会話の中で登場する単語やアーティストのジェネレーションギャップと、そこから生まれる台本かアドリブか分からないやり取りに思わず笑ってしまう。ボケやツッコミの多くが昭和のノリ満載なため、時折「?」になるかもしれないが、そこは作中で言われる通り、後で調べることで新たな知識や新たなアーティストに出会えるだろう。
©NAMENEKO・J ©2023 全日本暴猫舞台連合なめんなよ
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そして、ギャグ満載で進んでいくゆるい物語……と思いきや、王道とも言える熱い展開があったり時折時代に関係なく大事なメッセージや考えさせるセリフがポンと投げ込まれたりと、グッと胸に迫るシーンも。
劇中では撮影OKシーンもあり、キャストたちは客席に向かってたっぷりアピール&サービス。「ちゃんと撮影できました?」と確認しながらポーズを決めてくれた。
©NAMENEKO・J ©2023 全日本暴猫舞台連合なめんなよ
ラストのライブパートは、作中で歌われた曲を熱いパフォーマンス付きで改めて披露。芝居パートよりもさらに近い距離で歌って踊る彼らの姿を堪能できる。not men not 4とゲルマウスはもちろん、マスターや先輩、野間の見せ場も充分ある。芝居パートではいい意味でおバカなストーリーを繰り広げて楽しませてくれた彼らのステージを一緒に盛り上げ、一体感を得られるだろう。
©NAMENEKO・J ©2023 全日本暴猫舞台連合なめんなよ
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©NAMENEKO・J ©2023 全日本暴猫舞台連合なめんなよ
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本作は2月22日から3月1日まで新宿FACEにて上演される。
公演情報
原作:なめ猫