成河、渡辺大知、門脇麦出演 村上春樹代表作の舞台化『ねじまき鳥クロニクル』再演決定

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2023.3.21

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2023年11月東京芸術劇場プレイハウスにて、村上春樹原作舞台『ねじまき鳥クロニクル』の上演が決定した。

世界的に評価される村上春樹の傑作長編『ねじまき鳥クロニクル』を、イスラエルの奇才、インバル・ピントと気鋭のアミール・クリガーの演出、演劇界の俊英 藤田貴大の脚本で舞台化し、音楽を大友良英が手掛けた創造性豊かな意欲作。2020年の初演時に、公演期間の短縮を余儀なくされた伝説のステージがついに再演される。

初演から引き続き、
主人公の岡田トオル役は成河渡辺大知が二人で一人の人間の多面性を演じ、村上ワールドにいざなう不思議な女子高生・笠原メイ役を門脇麦が演じる。

2020年舞台写真 撮影:田中亜紀

2020年舞台写真 撮影:田中亜紀

2020年舞台写真 撮影:田中亜紀

2020年舞台写真 撮影:田中亜紀

東京公演は2023年11月上旬~11月26日まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演、その後ツアー公演あり。東京公演のは今夏発売予定。上演時間は、休憩時間を含む約3時間前後を予定している。

■演出・振付・美術:インバル・ピント  コメント

2020年、村上春樹さんの偉大な小説『ねじまき鳥クロニクル』を舞台に立ち上げるために過ごした期間は、主人公のトオルが井戸に潜るのと同じように果てしの無い旅でした。初日をご覧になった村上さんから「美しい舞台でした。ありがとう。」と仰って頂いたことは忘れられません。再演に向けて、さらに深くこの作品と向き合い、新たな表現を皆と模索するのが今から本当に楽しみです。

あらすじ

岡田トオルは妻のクミコとともに平穏な日々を過ごしていたが、猫の失踪や謎の女からの電話をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれ、思いもしない戦いの当事者となっていく――。

主人公トオル(成河/渡辺大知)は、姿を消した猫を探しにいった近所の空き地で、女子高生の笠原メイ(門脇 麦)と出会う。自分の行動が原因でボーイフレンドを死なせてしまい、登校拒否を続けるメイ。トオルを“ねじまき鳥さん”と呼ぶようになり、二人の間には不思議な絆が生まれていく。

トオルは妻の薦めで、自らを“水の霊媒師”と称する加納マルタと会い、猫をみつける手がかりを得ようとする。マルタからいくつか予言をもらうが、肝心の猫に関してはっきりしたことはわからない。それどころか、妻のクミコまで忽然と姿を消してしまう。クミコの兄・綿谷ノボルから連絡があり、クミコと離婚するよう一方的に告げられる。クミコに戻る意思はないと。

どこで道を間違え、どこに落とし穴があったのか、トオルは過去を辿る。クミコの姉は若い頃に自殺をしていて、兄のノボルが何かしら自殺に関係していたとクミコから聞いたことがあった。加納マルタの妹・クレタはノボルと交わることで損なわれ、“肉体の娼婦”から“意識の娼婦”になったと言う。クミコ失踪の影にはノボルが関わっているという疑念は確信に変わっていく。その一方でトオルは、もっと大きな何かに巻き込まれていることにも気づきはじめる。

ある日トオルは、二人の結婚に力を貸してくれた本田老人から、第二次世界大戦下にノモンハンで特殊任務についたときの壮絶な話を聞く。皮剥ぎボリスの手によって拷問を受け、生きたまま皮を剥がれていった伍長、枯れ井戸に放り込まれ九死に一生を得た間宮中尉の話…。

何かに導かれるように、トオルは隣家の枯れた井戸にもぐり、クミコの意識に手をのばそうとする。いつしか、クミコを取り戻す戦いは、時代や場所を超越して、“悪”と対峙してきた“ねじまき鳥”たちの戦いとシンクロしていく。暴力とエロスの予感が世界をつつみこんでゆく。

“ねじまき鳥”はねじを巻き、世界のゆがみを正すことができるのか? トオルはクミコをとり戻すことができるのか―――。

 

公演情報

『ねじまき鳥クロニクル』
 
<東京公演>
期間:2023年11月上旬~11月26日(日)
会場:東京芸術劇場プレイハウス
主催:ホリプロ
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協力:新潮社
企画制作:ホリプロ

<出演(演じる・歌う・踊る)>
成河/渡辺大知
門脇 麦
ほか

<スタッフ>
原作:村上春樹
演出・振付・美術:インバル・ピント
脚本・演出:アミール・クリガー
脚本・作詞:藤田貴大
音楽:大友良英

公式HP=https://horipro-stage.jp/stage/nejimaki2023/
公式Twitter=https://twitter.com/nejimakistage #ねじまき鳥クロニクル
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