初代尾上眞秀が初舞台を勤める『音菊眞秀若武者』 扮装ビジュアルが公開&祝幕の制作をCHANELがサポート
2023年5月2日(火)より開幕する、歌舞伎座新開場十周年『團菊祭五月大歌舞伎』昼の部『音菊眞秀若武者』(おとにきくまことのわかむしゃ)にて、尾上菊五郎の孫である寺嶋眞秀(てらじままほろ)が初代尾上眞秀(おのえまほろ)を名乗り、初舞台を勤める。
この度、公演に先立ち、眞秀の撮り下ろしスチール写真が公開された。
令和5年5月『音菊眞秀若武者』尾上眞秀扮装ビジュアル 撮影:土井浩一郎
令和5年5月『音菊眞秀若武者』尾上眞秀扮装ビジュアル 撮影:土井浩一郎
令和5年5月『音菊眞秀若武者』尾上眞秀扮装ビジュアル 撮影:土井浩一郎
『音菊眞秀若武者』で演じる立役の「岩見重太郎」と、女方の「女童」の二役を、世界的に活躍するフォトグラファーの土井浩一郎が撮影。眞秀が歌舞伎のポスター撮影を行うのは今回が初めてで、撮影は祖父・尾上菊五郎立ち会いのもと行われた。初舞台となる5月公演の衣裳をこの日初めて身に纏った眞秀は、女方では可憐さを、立役ではキリっとした凛々しさを溌剌と表現。撮影を終えると、「衣裳もかっこよくて、写真もきれいで、5月の舞台が楽しみになりました」と公演への意気込みを語った。
撮影風景カット
撮影風景カット
また、『音菊眞秀若武者』では、初舞台を彩る特別な引幕「祝幕(いわいまく)」をお披露目する。今回の祝幕は、時を超えて世界中の人々を魅了し続けるラグジュアリーブランド「CHANEL(シャネル)」のサポートにより、シャネルのファッションショーでのコラボレーションの実績もある現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤンがデザインし、コンテンポラリーな刺繍で知られるフランスの刺繍工房モンテックスが刺繍を施した祝幕となる。グザヴィエ・ヴェイヤンが、モンテックスのアーティスティック・ディレクターであるアスカ ヤマシタの協力を得て構想されたこの祝幕は、5月2日から開幕する『團菊祭五月大歌舞伎』昼の部で、初舞台の演目に合わせて見ることができる。
・モンテックス…1939年に創業。2011年にファッションのクリエイションを支えるメティエダール(※)のアトリエとしてシャネルの傘下に加わり、現在はパリの「le19M」(シャネル傘下専門アトリエが集結している複合施設)に拠点を置くフランスの刺繍工房。
※メティエダール…“芸術的な手仕事”を意味するフランス語。シャネルの傘下にある専門アトリエの職人技を讃える称号でもある。
公演情報
『團菊祭五月大歌舞伎』
会場:歌舞伎座
昼の部 午前11時~
曽我五郎時致:尾上松也
曽我十郎祐成:尾上右近
小林朝比奈:坂東巳之助
化粧坂少将:坂東新悟
八幡三郎:中村莟玉
梶原平次景高:中村吉之丞
近江小藤太:中村亀鶴
梶原平三景時:大谷桂三
鬼王新左衛門:大谷友右衛門
大磯の虎:中村魁春
十二世市川團十郎十年祭
大佛次郎 作
守屋多々志 美術原案
二、若き日の信長(わかきひののぶなが)
木下藤吉郎:市川右團次
弥生:中村児太郎
五郎右衛門:市川男女蔵
甚左衛門:大谷廣松
監物:市川九團次
林美作守:片岡市蔵
僧覚円:市川齊入
林佐渡守:市村家橘
平手中務政秀:中村梅玉
今井豊茂 脚本
尾上菊五郎 演出
三、音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)
岩見重太郎狒々退治
初代尾上眞秀初舞台
弓矢八幡:尾上菊五郎
局高岡:中村時蔵
長坂趙範:尾上松緑
藤波御前:尾上菊之助
大伴家茂:市川團十郎
腰元梅野:中村梅枝
村の若い者萬兵衛:中村萬太郎
同 光作:坂東巳之助
同 佑蔵:尾上右近
趙範手下鷹造:坂東亀蔵
渋谿監物:坂東彦三郎
重臣布勢掃部:市川團蔵
重臣二上将監:坂東楽善
家老射水頼母:市川左團次
夜の部 午後4時~
一、宮島のだんまり(みやじまのだんまり)
畠山庄司重忠:中村又五郎
典侍の局:中村梅枝
悪七兵衛景清:中村歌昇
相模五郎:中村萬太郎
大江広元:尾上右近
白拍子祇王:中村種之助
御守殿おたき:中村歌女之丞
浪越采女之助:中村東蔵
平相国清盛:中村歌六
萩原雪夫 作
守屋多々志 美術原案
二、春をよぶ二月堂お水取り達陀(だったん)
青衣の女人:中村梅枝
幻想の集慶:尾上左近
練行衆:片岡市蔵
同 :中村松江
同 :中村歌昇
同 :中村萬太郎
同 :坂東巳之助
同 :坂東新悟
同 :尾上右近
同 :大谷廣太郎
同 :中村種之助
同 :中村児太郎
同 :中村鷹之資
同 :中村莟玉
同 :中村玉太郎
同 :市村橘太郎
同 :中村吉之丞
堂童子:坂東亀蔵
河竹黙阿弥 作
三、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
髪結新三
弥太五郎源七:坂東彦三郎
手代忠七:中村萬太郎
お熊:中村児太郎
車力善八:尾上菊市郎
勝奴:尾上菊次
家主女房おかく:市村萬次郎
家主長兵衛:河原崎権十郎
加賀屋藤兵衛:中村錦之助
後家お常:中村雀右衛門