「秋は上野でオペラ!」を合言葉に、“東京×オペラ”をテーマにしたイベント『Tokyo Opera Days』が開催

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2023.8.22
ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus

ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus

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2023年10月9日(月・祝)~15日(日)の7日間、東京文化会館にて、“東京×オペラ”をテーマにしたイベント『Tokyo Opera Days』が開催されることとなった。

公益財団法人東京二期会は、文化庁が統括する文化資源コンテンツ創成事業「日本博2.0」へ参画する。 2023年度から3年間、各年秋にて東京文化会館でオペラ公演を中心に、オペラに関連するさまざまなイベントを実施しており、初開催となる『Tokyo Opera Days』では「秋は上野でオペラ!」を合言葉に、東京・上野からオペラの魅力を発信するため、さまざまな企画をおくる。

『Tokyo Opera Days』のメインは、シュトゥットガルト州立歌劇場との提携によるヴェルディの名作オペラ『ドン・カルロ』公演。「オペラ王」とも称される、イタリアオペラの大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディを代表するグランドオペラで、16世紀絶対王制時代のスペイン王朝を舞台に繰り広げられる、全5幕8場に及ぶ壮大なドラマだ。

ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus

ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus

ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus

ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus

指揮は、世界の主要歌劇場で絶賛が続くレオナルド・シーニ。演出は、オペラ新時代を築くと呼び声の高い、ウィーン・フォルクスオーパー芸術監督のロッテ・デ・ベアが日本初登場。現代においても男性が多く活躍するオペラ演出界の中で、世界の第一線で活躍し評価されている女性演出家のひとりが、ヴェルディの名作に新鮮な息吹をもたらす。当公演は、9月30日(土)に神奈川(よこすか芸術劇場)、10月7日(土)、8日(日)に北海道(札幌文化芸術劇場 hitaru)を巡回し、ツアーのラストを『Tokyo Opera Days』で飾る。

レオナルド・シーニ    Photo Laila Pozzo

レオナルド・シーニ   Photo Laila Pozzo

ロッテ・デ・ベア    Photo Philipp Ottendorfer

ロッテ・デ・ベア   Photo Philipp Ottendorfer

そして『ドン・カルロ』の魅力をより深く味わってもらうため、ロッテ・デ・ベアのプレトーク(13日)、バックステージツアー(14,15日※15日は英語通訳付き)を実施。プロフェッショナルを目指す日本の若いアーティストのための教育プログラムとして、指揮者シーニと演出家デ・ベアによるマスタークラスも開講。シーニのマスタークラスは一般の方も聴講可能で、デ・ベアのクラスも後日無料配信を予定している。

また、オペラ史上最高のソプラノ、マリア・カラス生誕100周年を記念して、特別展と映画上映を開催(いずれも無料)。特別展では、堂島リバーフォーラムの企画・協力により、大阪『-L’AMORE- Maria Callas 生誕 100年記念展』(堂島リバーフォーラム)、東京『MARIA CALLAS-ディーヴァが愛した真珠-』( ミキモトホール)で開催される展覧会の一環として、『Tokyo Opera Days』の期間中、その一部が東京文化会館大ホールホワイエで展示される。貴重な舞台写真、当時のポスター、レコード、プライベートで愛用していた衣服やジュエリーなどを見ることができる(一般観覧:9~12日/『ドン・カルロ』公演入場者のみ:13~15日)。

イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子   協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS

イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子   協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS

イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子   協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS

イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子   協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS

Petit Dragon  Unbeldi Productions - France 3 Cinema   (C)2017 - Elephant Doc  -

Petit Dragon Unbeldi Productions - France 3 Cinema   (C)2017 - Elephant Doc -

今回は特別に、大ホールのステージにスクリーンを設置し、マリア・カラスの生涯を肉声と貴重な映像でつづったドキュメンタリー映画の名作『私は、マリア・カラス』(2017年フランス)を無料上映する(9日)。人生そのものがオペラのようにドラマティックだった不世出の歌姫の素顔を、展示と映画を通して垣間見ることが可能だ。

そのほか、『Tokyo Opera Days』では、東京二期会オペラ劇場の過去の公演から、宮本亞門が演出し、世界的デザイナーの故・高田賢三が衣裳を手掛け、その後ザクセン州立歌劇場、サンフランシスコ歌劇場で上演されることとなった、2019年東京でのワールドプレミエ公演の映像(収録:NHK)を特別に映画上映する(9日/10~12日は大ホールホワイエのモニターで連続放映)。また、宮本亞門の講演会『オペラを演出して~宮本亞門が語るオペラの魅力』を開催(10日)。ジャンルを越えて活躍する宮本亞門だからこそ語ることのできる、オペラならではの魅力を伝える。

2019年東京二期会オペラ劇場、宮本亞門演出『蝶々夫人』より   Photo 三枝近志

2019年東京二期会オペラ劇場、宮本亞門演出『蝶々夫人』より   Photo 三枝近志

さらにキャノピーの特設ステージでは、オペラエンターテインメント時空間絵巻(R)による『蝶々夫人』公演を予定(11、12日)。同特設ステージでは、国立能楽堂の特別ステージも企画されている(12日)。屋外ステージのイベントはいずれも無料となっているので、気軽に立ち寄り、オペラの魅力に触れてみてはいかがだろうか。

公演情報

『Tokyo Opera Days』
 
日程:2023年10月9日(月・祝)~15日(日)
会場:東京文化会館

■『まちなかコンサート』
日程:10月9日(月・祝)10:30~/11:30~
会場:キャノピー特設ステージ
出演:上田純子(ソプラノ)、花房英里子(メゾソプラノ)、前川健生(テノール)
(主催:東京文化会館)
入場:無料(自由観覧)
 
■映画『私は、マリア・カラス』上映
日程:10月9日(月・祝)16:00~
会場:大ホール
入場:無料(事前申込優先)
 
■宮本亞門演出 オペラ『蝶々夫人』公演映像上映
日程:10月9日(月・祝)18:30~
会場:大ホール
入場:入場:無料(事前申込優先)
 
■『指揮レオナルド・シーニ マスタークラス』
日程:10月9日(月・祝)19:00~
会場:小ホール
入場:無料(事前申込優先)
 
■『― L'AMORE ―マリア・カラス 生誕100年記念展』@Tokyo Opera Days
日程:10月9日(月・祝)~15日(日)
会場:大ホールホワイエ
入場:無料(申込不要)
ただし10/13~15は当日のオペラ『ドン・カルロ』公演購入者のみ
 
■『宮本亞門講演会』
日程:10月10日(火)11:00~
会場:小ホール
入場:全自由席 1,000円
 
■『日本で学ぶ着付けと所作~能装束と能の所作体験~』
日程:10月10日(火)14:00~
会場:大ホールホワイエ
講師:武田伊左(能楽師・シテ方 宝生流)
入場:有料

■宮本亞門演出 オペラ『蝶々夫人』公演映像上映
日程:10月10日(火)~12日(木)11:00~18:00
会場:大ホールホワイエ
入場:無料(申込不要)
 
■時空間絵巻『蝶々夫人』
日程:10月11日(水)17:00~、12日(木)17:00~
会場:キャノピー特設ステージ
出演:谷原めぐみ(蝶々夫人)、花房英里子(スズキ)、澤原行正(ピンカートン)、小林由樹(シャープレス)
入場:無料(自由観覧)
 
■『上野deクラシックVol.86 川越未晴(ソプラノ)』(主催:東京文化会館)
日程:10月12日(木)11:00~
会場:小ホール
入場:有料 ※の取扱いは東京文化会館
 
■『東京二期会×国立能楽堂 コラボイベント』
日程:10月12日(木)13:00~
会場:キャノピー特設ステージ
講師:武田伊左(能楽師・シテ方 宝生流)
入場:無料(自由観覧)
 
■演出家ロッテ・デ・ベアによる『ドン・カルロ』プレ・トーク
日程:10月13日(金)17:15~
会場:大ホール
入場:当日のオペラ『ドン・カルロ』公演購入者のみ
 
■東京二期会オペラ劇場 ヴェルディ『ドン・カルロ』公演
日程:10月13日(金)18:00~、14日(土)14:00~、15日(日)14:00~
会場:大ホール
入場:当日のオペラ『ドン・カルロ』公演購入者のみ
 
■『ドン・カルロ』の舞台セットで「歌ってみよう」
日程:10月14日(土)10:00~
会場:大ホール
入場:有料
 
■『ドン・カルロ』バックステージツアー
日程:10月14日(土)公演後、15日(日)10:00~(15日(日)は英語通訳付き)
会場:大ホール
入場:オペラ『ドン・カルロ』公演購入者のみ
 
■『演出家ロッテ・デ・ベア マスタークラス』
日程:オンラインイベント
会場:配信

*東京文化会館2F「フォレスティーユ精養軒」で、『ドン・カルロ』コラボメニューがお楽しみいただけます。
・10/1(日)~15(日)までの限定メニュー
・完全予約制(9/1日(金)よりフォレスティーユ精養軒TEL.03-3821-9151にて予約受付開始)。
*東京文化会館4F音楽資料室でも、マリア・カラスに関する貴重な資料をご覧いただけます。
 
※各イベントの事前ご予約・お申込みは、8月25日(金)10:00より、二期会センターで承ります。
※各イベントの詳細、最新情報は、東京二期会公式サイトをご確認ください。

公演情報

令和5年度日本博2.0事業(補助型)(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
《二期会創立70周年記念公演》シュトゥットガルト州立歌劇場との提携公演
東京二期会オペラ劇場

ジュゼッペ・ヴェルディ『ドン・カルロ』新制作
オペラ全5幕(イタリア語5幕版) 日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
 
日程:2023年10月13日(金)18:00、14日(土)14:00、15日(日)14:00 ※開場は開演の60分前(ロビー開場120分前)
会場:東京文化会館 大ホール
 
指揮:レオナルド・シーニ  
演出:ロッテ・デ・ベア
演出補:カルメン・クルーゼ 
舞台美術:クリストフ・ヘッツァー
照明:アレックス・ブロック
振付:ラン・アーサー・ブラウン
合唱指揮:佐藤 宏
演出助手:太田麻衣子    
舞台監督:村田健輔
公演監督:大野徹也
公演監督補:永井和子
 
キャスト・配役:
10月13日(金) / 15日(日)
フィリッポII世 ジョン ハオ 
ドン・カルロ 樋口達哉
ロドリーゴ 小林啓倫 
宗教裁判長 狩野賢一
修道士 畠山 茂
エリザベッタ 竹多倫子
エボリ公女 清水華澄  
テバルド 中野亜維里
レルマ伯爵&王室の布告者 前川健生
天よりの声 七澤結雨
 
14日(土)
フィリッポII世 妻屋秀和
ドン・カルロ 城 宏憲
ロドリーゴ 清水勇磨
宗教裁判長 大塚博章
修道士 清水宏樹
エリザベッタ 木下美穂子
エボリ公女 加藤のぞみ
テバルド 守谷由香
レルマ伯爵&王室の布告者 児玉和弘
天よりの声 雨笠佳奈
 
6人の代議士(全日程)
岸本 大、寺西一真、外崎広弥、宮城島 康、宮下嘉彦、目黒知史

合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 
料金(全席指定・税込)
S22,000円 A18,000円 B14,000円 C10,000円 D6,000円 学生2,000円
※ 10月13日(金)プレミエ・スペシャル料金=S-B席1,000円引き
 
のご予約・お問合せ:二期会センター
TEL.03-3796-1831(月-金=10:00-18:00/土=10:00-15:00/日・祝=休)  
http://www.nikikai.net/ticket
 
主催:公益財団法人東京二期会
支援:宗次未来基金
協賛:上野トランステック株式会社、みずほ証券株式会社、三井不動産株式会社、株式会社メニコン
協力:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館
後援:イタリア文化会館、日本ヴェルディ協会
シーズン特別協賛企業:
興和株式会社、ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ダイドー株式会社、株式会社三井住友銀行
 
《全国巡回公演》
■神奈川公演:2023年9月30日(土)13:00 よこすか芸術劇場
■北海道公演:2023年10月7日(土)、8日(日)各14:00 札幌文化芸術劇場 hitaru
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