鈴木保奈美、6年越しの夢が実現、コメディに初主演する冨坂友の作・演出舞台『逃奔政走』取材会オフィシャルレポートが到着
鈴木保奈美
7月5日(金)~16日(火)に東京・三越劇場、7月20日(土)~21日(日)に京都劇場にて舞台『逃奔政走‐噓つきは政治家の始まり?‐』が上演される。主演を務める鈴木保奈美による取材会の公式レポートが到着したので紹介する。
7月、鈴木保奈美のコメディ初主演作『逃奔政走‐噓つきは政治家の始まり?‐』が京都劇場で上演される。5月7日(火)、カンテレ本社(大阪市・北区)で取材会を開き、人気の若手コメディ作家・冨坂友の舞台への思い、コメディや役柄など見どころを語った。
理想に燃え、政治の世界に身を投じた女性県知事・小川すみれ。さまざまなしがらみや理不尽なトラブルに巻き込まれ、切り抜けようとするが、その策は裏目に出続け、どんどんピンチに陥っていき……。この物語をスリリングに、スピード感あふれるコメディとして描くのが脚本・演出の冨坂友。屁理屈シチュエーションコメディ劇団アガリスクエンターテイメントを率い、今、ポスト三谷幸喜と呼ばれる注目の人だ。
鈴木が「感情のアップダウンがない穏やかな方で、かつ、とても研究熱心」と話す冨坂との出会いは2018年。「初めて冨坂さんの舞台を拝見して、こんなにおもしろい人たちがいるんだとビックリして。そして、あ、私も出たいなぁとシンプルに。まさか本当にお仕事出来るとは思いませんでした」。その作品の魅力を「ち密なセリフが非常に計算されていて、かつわかりやすく、おもしろい。たくさんの情報量が見事に整理され、散りばめられた伏線が見事に回収されて。それと登場人物がみんな個性的で、どの人も魅力的でおもしろいんです。そこが素晴らしいなと思いました」と語る。
鈴木保奈美
以来、仕事先の関係者と冨坂作品のおもしろさを話題にするようになった鈴木。自らも“部活動”と称して周囲の友人に演劇の話を聞くなど、舞台出演への道を模索し始めた。そして2022年に『セールスマンの死』、2023年に『レイディマクベス』の舞台に出演。「どちらの作品も舞台の素晴らしい先輩に囲まれて、本当に毎日毎日学ぶことばかりでした。あと、映像と違って実際に目の前にお客様がいらして、舞台の場合OKをいただくのはお客様から。最終的に決定権はお客様にあるという感じで、力のベクトルが全く違うことがとてもおもしろいです」と新たな発見も。
そんな中、2022年にフジテレビの生ドラマ『生ドラ!東京は24時-シンガロング!-』で冨坂が脚本・監督に抜擢され、主演の鈴木と再会。その第2弾として今年3月に関東エリアで放送(6月には関西エリアでも放送予定)の『生ドラ!東京は24時-Starting Over-』は、『逃奔政走』の「エピソードゼロ」と言える。女性の活躍を応援するNPO代表でコメンテーターだった小川すみれが、その後、政治の世界に身を投じて……という流れだ。役柄は「まじめで理想に燃える、あまり器用ではない人、と私は考えています。社会的な責任も大きくなり、彼女自身も成長もしているんだけれど、成長し切れていない部分でちょっとおっちょこちょいなことになったりする」。自分の共通点を「正義感は強い方かなと思いますけれども。あまり裏付けがなく、言いっぱなしになるところじゃないでしょうか(笑)」。
今回の出演に当たり、鈴木は東京都の都議会に見学に行き、小池都知事の演説も聞いた。「お芝居をする人間が参考にすることは、たたずまいというか、座ったり立ったりなさっていらっしゃる雰囲気、それから、どういう方たちが議場に来ていて、いろいろな役職の方がどんな距離感で接しているのかとか。小池都知事の存在だけに限らず、議会全体の雰囲気が味わえたので、それは舞台に反映できると思います。観てくださるお客様に、議会ってどんなところなんだろうとか、少しでも興味を持っていただけたら、それは私たちの仕事の意義なのかなとは思っています」。
鈴木保奈美
今回は初めてのコメディに挑む。「コメディは大好きです」と言う彼女は、最近もアガリスクエンターテイメントの舞台を観に行った。「クスって笑うことはよくあると思いますが、本当に声を出して私も笑いましたし、他のお客様も声を出して笑ってらして。きっと『逃奔政走』もそういうお芝居になると思います。でも、お客様の笑い声がなかったら、と思うと眠れなくなりそうです(笑)」。とは言え、まだ台本はなく、稽古はこれから始まる。「そこで冨坂さんはどういう風なアプローチをされていくのか、期待しています。私はとにかく全身を使って舞台の上を動き回ろうと思っています」ときっぱり。
この公演を楽しみにされている人たちに向けてのメッセージを。「私は2018年に冨坂さんの『卒業式、実行』という舞台を拝見しまして、なんておもしろい舞台を作る人がいるんだろうと。本当におこがましいんですが、もっといろんな人にこのおもしろさを観てもらいたいと思いました。そして一緒にやりたいなぁと思ってきた舞台が、今回やっと実現するので、私自身も本当に今楽しみです。シンプルに約2時間、夢中になって観て、笑っていただける作品に絶対なると思いますので、是非、楽しみに来てください。あと、いろんな伏線が貼ってありますから、2回3回観に来ていただいても、おもしろいと思います」。
取材・文=高橋晴代
舞台『逃奔政走‐噓つきは政治家の始まり?‐』は7月5日(金)~16日(火)に東京・三越劇場、7月20日(土)~21日(日)に京都劇場にて上演。はイープラスにて販売中。残りは7月12日(金)公演のみ。
公演情報
【出演】 鈴木保奈美 寺西拓人 相島一之 佐藤B作 ほか
【東京公演】
公演期間 2024年7月5日(金)~16日(火)
会場 三越劇場
料金 10,000円 ※未就学児入場不可
一般発売日 5月11日(土) 10:00~
主催 フジテレビジョン
お問合せ サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
公演期間 2024年7月20日(土) ・ 21日(日)
会場 京都劇場
料金 S席10,000円 A席 8,000円 ※未就学児入場不可
一般発売日 5月11日(土) 10:00~
主催 フジテレビジョン 関西テレビ放送 サンライズプロモーション大阪
お問合せ キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~18:00 日・祝休業)
公式X https://twitter.com/touhonseisou8
ハッシュタグ #逃奔政走 #とうほんせいそう
制作 アガリスクエンターテイメント