「演奏隊4名の総重量555キロ」デラックス×デラックス「大阪に“初めて”を捧げます!」

インタビュー
音楽
2025.8.25
デラックス×デラックス 撮影=浜村晴奈

デラックス×デラックス 撮影=浜村晴奈

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昭和歌謡をモチーフとした音楽性、ダイナミックなライブパフォーマンス、そしてド迫力なボディで人気上昇中の7人組バンド、デラックス×デラックス。2023年2月に沖縄から上京。2024年、2025年にはバラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』の人気コーナー「サビだけカラオケ」に登場し、注目を集めた。そんなデラックス×デラックスが6月に2ndフルアルバム『超重ギガ』をリリースし、さらに『爆裂!! ギガントスイングツアー. 番外編』を9月14日(日)にZepp Osaka Bayside(大阪)、20日(土)にZepp Haneda(東京)で開催。今回はそんなデラックス×デラックスの朝蛾王、道頓堀桜(Dr)、虎吼(SP、DJ、マニュピレーター)に、これまであえて触れてこなかった話題を絡めながら、公演の見どころなどについて語ってもらった。

「みなさんの応援のおかげでちゃんとやっていけています」と言える状況に

ーーファーストアルバム『千紫万紅』(2023年)のリリース時は「演奏隊の総体重530キロ」という触れ込みでしたが、2024年には総体重540キロ、そして2025年には総体重555キロになりました。体つきだけではなく、精神的な部分もボリュームアップしたのではないですか。

:2年前から25キロの増量……これは「魂の重み」ですね。曲に込める想いもどんどん重たくなり、ファンの方々からの期待とプレッシャーの重みも増え、以前よりも人間的なオーラとカルマを感じます(笑)。『爆裂!! ギガントスイングツアー』にも、テレビを見たり、ラジオを聴いたりしてデラデラのことを知った方がたくさん来てくださり、常連のカロリー(ファンの愛称)のみなさんと変わらない熱量を発していて。いろんな人の魂の重みによる25キロの増量だと思います。

道頓堀 桜

道頓堀 桜

朝蛾王:私は「夢の重み」が増したと思います。2年前に上京したとき、日本武道館やドームのステージに立つことを目標に掲げましたが、今はその先まで夢がどんどん広がっています。具体的なことだと、海外挑戦。私たちの体に染み込んでいる昭和歌謡という、かつてのJ-POPの歴史をすべて武器に変えて、勝負ができる気がしています。でもそのために、まず日本でしっかり土台を作らなきゃいけない。日本でやりたいことを全部やって、もっとたくさんのことを学んでから、まずアジアへ。だけど私たちっていつも、なにをやっても最初は理想にちょっと手が届かない。必ず壁にぶち当たる。そうやって挑戦を繰り返すなかで、いつか地球規模で活躍できるんじゃないかなって。

輝夜 朝蛾王

輝夜 朝蛾王

虎吼:僕は「自信」ですね。足を運んでくださるカロリーのみなさんも増え、いろんなメディアにも出させていただき、結成当初は考えもつかない未来が現実になっています。そうやって自信が身についてきたから、みんなもご飯をいっぱい食べられるようになって、実際に総体重が25キロ増えました(笑)。あと、ライブの筋肉が増えている気もします。ギターの(紅結芽)水蓮さんは、もっと良い演奏をするために筋トレを始めたこともあり、ロックスターみたいなパフォーマンスをするようになりましたし。

虎吼

虎吼

ーー2年前に比べると、みなさんの姿をお見かけする機会がかなり増えました。これはキャラクターが濃いデラデラさんだからこそ尋ねられることなんですけど、さまざまな面で裕福になったのではないですか。だから単純に体重量的にも年々増加しているのではないかと。

朝蛾王:私たちが見ている夢はこんなもんじゃないですよ。それに、バンドの夢を叶えるために何かの夢を捨てるなんてこともしたくない。やりたいことは全部手に入れる。幸せの形っていろいろあるけど、デラックス×デラックスは食いしん坊の集まりだから、すべて手に入れるんです。

:今、ようやく「みなさんの応援のおかげでちゃんとやっていけています」と堂々と言える状況になった。カロリーのみなさんから、リアルにカロリーをいただいています(笑)。

「この景色を当たり前にするよ」の一言が数年越しにようやく実現できる

朝蛾王:今度のゼップツアーもそうなんですが、会場のキャパも大きくなって、ライブの本数やフェスなどにも出れる様になった今だからこそ、改めて、魂、夢、自信、そして責任。それらへとエネルギーを昇華させなきゃいけない。どんどん上へ行って、どんどん大きいことしていかなきゃいけないと思っています。6月にリリースしたアルバム『超重ギガ』ってまさに、私たちが音楽一本で食べられるようになった過程が詰まっているアルバムなんです。

虎吼:全員がよりバンドに打ち込むことができるようになったおかげで、音楽性がかなり広がったよね。バラード曲、エモーショナルな曲、そして今までのようなテンションの曲。すごくライブ感のあるアルバムになっている気がします。私たちの現在のライブの雰囲気を掴むのにぴったりな作品。

:収録曲のカバー曲のリストも、「どうにもとまらない」(山本リンダ)は初期の頃から演奏しているものですが、ほかには男性昭和歌謡の「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」、さらに平成曲の「LOVEマシーン」(モーニング娘。)や「ダイナミック琉球」(イクマあきら)などがあります。私たちは以前まで女性ボーカルの昭和歌謡曲しかリリースしないスタイルでしたが、そのあたりも開放することで、バンドとしてよりスケールアップできていることを見せられたと思います。

ーーそういったのデラックス×デラックスを体感できるのが『爆裂!! ギガントスイングツアー』であり、また9月開催の同ツアー番外編ですね。9月14日(日)にZepp Osaka Bayside(大阪)、20日(土)にZepp Haneda(東京)で公演が行われます。

虎吼:みなさんと一体になって盛り上がれるライブになるはず。我々は完ぺきに仕上げていくので、負けずに盛り上がって欲しいです。「おもしろい、また見たい!」と言っていただけるパフォーマンスをします。

:めちゃくちゃ重たいことを言いますが、大阪で“初めて”を捧げることになります。どういうことかと言うと、自分たちにとって初のZepp公演が大阪なんです。初めて沖縄から飛び出してライブをやったのが大阪。第二の故郷です。そんな場所で一回しかない「初めて」を捧げることができるのは、格別な思いがあります。デラデラからの、見た目通りの重たい愛を全力で受け止めてください。

朝蛾王:私たちが千人規模の大きい会場で初めてライブをやったのが、大阪の『豊中まつり』(2019年)だったんです。今でも覚えているのですが、トリ前だったのにアンコールが起きました。アンコールをやる前にみんなで円陣を組んで「この景色を当たり前にするよ」って言ったんです。あのときの私の一言が、数年越しにようやく実現できる。相当、力強い一歩になります。私たちのその一歩を、みなさん、踏ん張りながら支えてください。

デラックス×デラックス 撮影=浜村晴奈

デラックス×デラックス 撮影=浜村晴奈

取材・文=田辺ユウキ 撮影=浜村晴奈

ライブ情報

デラックス×デラックス
「爆裂!!ギガントスイングツアー」

※終了した公演は省略
2025年8月31日(日)三重県 M'AXA
2025年9月5日(金)岩手県 Club Change WAVE
2025年10月3日(金)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
2025年10月5日(日)広島県 LIVE VANQUISH
 
「爆裂!!ギガントスイングツアー」番外編~「超重ギガギグ」
2025年9月14日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2025年9月20日(土)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)

リリース情報

デラックス×デラックス
2nd アルバム『超重ギガ』
2025年06月11日リリース
ZLCP-0443 ¥3,000 税込

1.セクシー★ダイナマイト
2.ダイナミック琉球
3.春色
4.シーヤ!!!
5.YOUNG MAN(Y.M.C.A)
6.エバビバ
7.LOVEマシーン
8.MEMEME~女女しい女じゃいられない~
9.オニサンコチラ改
10.どうにもとまらない
11.アイ・エキゾチック
12.DESIRE-情熱-
13.ブラックキャット・スウィング
14.この旅が終わる頃には
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