た組『景色のよい観光地』作・演出の加藤拓也と平原テツ、田村健太郎、安達祐実らキャストのコメントが公開

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2025.11.20
た組『景色のよい観光地』

た組『景色のよい観光地』

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2026年1~2月、東京・札幌・大阪にて、た組『景色のよい観光地』が上演される。この度、作・演出の加藤拓也とキャストからのコメントが到着した。

第67回岸田國士戯曲賞、読売演劇大賞優秀演出家賞など、近年の演劇賞を席巻し続ける劇作家・演出家、加藤拓也。そんな加藤が率いるのが劇団「た組」だ。

本作はた組の最新作となり、2年ぶりとなる“劇団のための書き下ろし”として誕生する。国内外の演劇関係者から常に新作を期待される加藤が、今回は「観光地」という一見のどかな場を舞台に、人間の奥に沈んでいる欲望や違和感をじわじわと炙り出す。

作品の中心となるのは、山間にひっそりと佇む現代的な小さなお茶屋。澄んだ空気と美しい景色に包まれた空間で、店主とそのパートナー、そこに集う客たち——“穏やかに見える日常”の裏側に潜む、秘密の趣味と衝動が、来訪者の出現によって静かに輪郭を帯びていく。

観光地のポストカードのような風景が、ふとしたきっかけで色を変え、気づけばその場の空気全体が揺らぎ始める——加藤作品ならではの、緻密な会話劇が存分に発揮される作品となっている。そんな物語を平原テツ、田村健太郎、安達祐実、宮﨑秋人、吳静依(Jing Wu)という出演者が紡ぐ。

作・演出 加藤拓也 コメント

舌の上に機械を乗せると電気信号で味が再現できるようですが、食べちゃいけない物の味も成分を分析すれば、味が再現できて、食べちゃいけないものが体験できるようになるのではないかと思いました。食べられない物の中にも美味しいと感じる成分はあるはず。お話は鍼灸師がお茶屋になって食べちゃいけないものを食べる話で、沢山の人に観てもらいたいと思っています。

キャストコメント

■隆治役 平原テツ
今回の作品はマジで会話、会話、会話ですね。
まぁ、加藤くんの作品は毎回こうなんですが…ずーと皆んな喋ってます。
だからこそ丁寧にやらないと、スルスル~と進んでお客さんを置いてけぼりにしちゃうので、受け取って貰えるようしっかりと創り上げていく所存です。
相変わらず加藤くんのキレっぷりが出てる作品なので、楽しみにして下さい。

■健介役 田村健太郎
僕は旅が好きです。知らない⼟地を歩いて、普段感じれないことを感じたり気づいたりしながら観光する。劇場もそういう場所だと思います。
⾒に来てくれた⽅を知らない場所にお連れできるよう、稽古したいと思います。
果たしてどんな景⾊が広がるのか。脚本を読みますと、ほのぼのとした観光ツアーにはならなそうな雰囲気です。ミステリツアーかクレジージャーニーか…乞うご期待!

■前野役 安達祐実
加藤さんとまた舞台を作れることが、嬉しいです。
台本の2ページ目くらいで既に「これは大変なことになりそうだ」と思いました。でも大丈夫! テツさんもタムケンさんもいるんだから! と言い聞かせています。
それにしても人間ってなんでしょう。⾒たくないものには蓋をして、平気な顔で生きていたりする。みなさんの⽴っているその場所からはどんな景色が⾒えますか? しっかり立っていると思っていたその場所が、観劇後にはグラグラと揺らいでいるかもしれません。
何はともあれ、楽しみながら一生懸命演じたいと思います。

■宮口役 宮崎秋人
この度、た組に初参加します宮﨑秋人と申します。
「心臓が濡れる」で初めてた組作品を観劇してから、一ファンとして追っかけていたので念願叶っての出演です。初めて⼿にするた組の台本を心踊らせながら読んで、「うわーこの役を自分がやるのか」と、デビューの頃に近い感覚になりました。
脚本からざわざわするような音が鳴ってる感覚があって新しい出会いを既に感じております。稽古が楽しみです。よろしくお願いいたします。

■楊役 吳静依
即將要前往異地進行約三個月的排練及演出,既興奮又緊張。
人與人的接觸已經有很多的可能,更何況要面對的是不同文化之間的碰撞。
對我⽽言,日本不算陌⽣,在文化及生活方式上卻跟台灣有很多的不同。
我會帶著台灣的靈魂,與各位優秀的夥伴共事,在劇組中努力探索。
像是實驗、冒險一樣,想想就覺得很刺激!

これから3ヶ月ほど異国の地で稽古と公演に取り組みます。ワクワクすると同時に、少し緊張もしています。異なる文化との出会いはもちろん、人と人との交流にはすでにたくさんの可能性があると感じています。
日本は私にとってまったく馴染みのない国ではありませんが、文化や生活様式には台湾とは大きく違う部分もあります。私は台湾の魂を胸に、素晴らしいチームの皆さまと協力しながら、さまざまなことを探求していけたらと思っています。それはまるで実験であり、冒険のようでもあり、考えるだけでワクワクしてきます!

公演情報

た組『景色のよい観光地』
 
【作・演出】加藤拓也
【出演】平原テツ 田村健太郎 / 安達祐実 / 宮﨑秋人 吳静依(Jing Wu)
 
【東京公演】
日程 2026年1月17日(土)~2月1日(日)
会場 東京芸術劇場 シアターイースト
 
【料金】全席指定席・税込み
プレビュー公演 \4,000
⼀般 \4,900
25歳以下 \3,500
高校生以下 \1,000
25歳以下・高校生以下は、プレビュー公演も同一料金。
 
【一般発売日】11月23日(土)10:00~
 
提携:東京芸術劇場(公益財団法⼈東京都歴史文化財団)
助成:文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動)|独立行政法人日本芸術文化振興会
主催:合同会社わをん企画 共催:有限会社quinada
 
【ツアー公演】
札幌公演 2026年2月14日(土)~2月15日(日)北八劇場
大阪公演 2026年2月21日(土)~2月22日(日)ABCホール
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