シベリアンハスキー、「出会ってくれてありがとう、君たち!」一生に一度の初ワンマンでバンドの確実な成長をファンに見せる

レポート
音楽
2026.6.9
シベリアンハスキー

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シベリアンハスキー pre. 3rd Anniversary Live “Chapter”2026.05.29(fri)下北沢・近道

この場所が初だと君が言ったから5月29日はライブ記念日。バンド始動からちょうど3年、初ライブの地、下北沢・近道にシベリアンハスキーが帰ってきた。一生一度の初ワンマン、思い出に残る夜にきっとなる。

サポートメンバーを加えたメンバーが揃ってガツン!と音を出した瞬間、フロアにビビビと電流が走った気がした。金髪ポニテの結楓はニコニコ笑顔でスネアを引っぱたき、金髪肩上ボブのかめはレスポールとセミアコをしなやかな指弾き、茶髪ボブの美月はテレキャス抱えてきりっと前向き。「いい夜にしようね!」と言いながら、「ユー!」「いたいよ」「オーバーザムーン」「ダーリン」と、真ん中に鋼の芯が入ったようなタイトなビートでぐいぐい飛ばす。パンクでもフォークロックでもない、本物の踊れるロックンロールの味がする。

美月(Vo/Gt)

美月(Vo/Gt)

美月(Vo/Gt)

美月(Vo/Gt)

「初めてライブをやった場所で、初めてライブをやった日に、ワンマンができること、そこにあなたが来てくれたこと、本当に嬉しいです。最後までよろしくお願いします」

好きに踊っていってねーー。かめのファンキーなカッティングがいかす「ナイトウォーカー」、美月の情感豊かなボーカルがたっぷり聴ける「星空を抱きしめて」、結楓のいなたいオールドフレイバーな叩きっぷりに惚れる「愛する君となら」。若いけど懐かしい、古いのに新しい、カワイイけどかっこいい、シベリアンハスキーのロックンロールはとてもラブリー。「新曲やります!」と、タイトルも言わずに披露した明るいシャッフルビートの曲も、愛らしい魅力あふれる恋の歌。今どき珍しい、入魂ギターソロがたっぷり聴けるのもポイント高い。

結楓(Dr/Cho)

結楓(Dr/Cho)

結楓(Dr/Cho)

結楓(Dr/Cho)

「初ライブ来たよって人、います? いないの?(笑) 3年前にここにいたの、うちらだけ?」

緊張して何も覚えていないかめと、まったく緊張せずに普通にやった結楓。MCでせっかく3年前の思い出話をしたのに、誰にも共有されないでずっこける3人。大爆笑のフロア。でも今はこれだけの人がここにいる、それが3年という時間が出した答えだ。

前半は切々と歌う美月の独壇場、後半は一気にテンポアップしてバンドアンサンブルの粋を聴かせる「届かない」、プレイヤー全員のソロ回しをフィーチャーして盛り上げる「アパートの一室で」、ポップで切ないメロディが映える「ふたりだけで」。そして今を猛スピードで駆け抜ける、「落書きのような」のサビをフロア全員で合唱するカタルシス。「あなたには私たちがいるよ!と、美月が誇らしげに叫ぶ。展開の多さでぐいぐい引き込み、ここぞの必殺ギターソロやキャッチーなサビメロで一気に爆発させる。時間の経つのがあっという間だ。

かめ(Gt/Cho)

かめ(Gt/Cho)

かめ(Gt/Cho)

かめ(Gt/Cho)

「ワンマンをできるのは聴いてくれるあなたがいるから。出会ってくれてありがとうございます」

フロアにそう呼び掛けたあと、くるっと後ろを向いて「出会ってくれてありがとう、君たち!」と、メンバーを称える美月。この3人にしてこの音あり、このバンドにしてこのファンあり。ラスト1曲「フルテンディストーション」の、かめの骨太ギターリフがかっこよすぎる。結楓のドラムはシンプルだがすごく独特で、間の取り方が芸術的だ。美月のボーカルはハスキー&パワフルな中に切なさと優しさを忍ばせて、共感力は抜群。要するに、いいバンドだ。

シベリアンハスキー

シベリアンハスキー

鳴りやまないアンコールに応えてもう1曲、「コンソメスープ」は人の心の寂しさにそっと寄り添う、強く優しいロックバラード。曲調は様々だが、シベリアンハスキーの曲は結局のところ、寂しさや挫折に出会った心を励ます応援歌、と言ってもいいかもしれない。そしてMCでは嬉しいお知らせ、8月に全国5都市で開催する「痺れに来いツアー」を発表して満場の拍手を浴び、最後の最後にもう一度「ユー!」を演奏して、およそ80分間の初ワンマンライブは幕を下ろした。初めてやるというステージ上の記念撮影もニコニコわちゃわちゃ、何もかもが初々しい。

「痺れに来いツアー」は8月2日の仙台Flying Sunから、福岡、名古屋、大阪を回ってファイナルは8月28日、東京・渋谷Milkyway。バンドは成長期真っただ中で、一ライブごとにぐんぐん伸びているから、思い立った時が見ごろ。バンド全体のキャッチーさや可愛さはもちろん、個々のプレイヤーとしての力量の高さもライブの見どころ。思い出に残る夏がやって来る。


取材・文=宮本英夫 撮影=SHUN ITABA

シベリアンハスキー

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ツアー情報

シベリアンハスキー「痺れに来いツアー」
8月2日(日) 仙台 FLYING SON
open 16:30 / start 17:00
w/ リリカル、セパゾン、28号、FREAKY DUCKS
前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000 ※別途1D ¥500
学生¥1,500 +1D ¥500
 
8月7日(金) 福岡 OP’s
open 18:00 / start 18:30
w/ the satellites、Panny Lane、ünreffort
前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,500 ※別途1D
 
8月20日(木) 名古屋 栄 R.A.D
open 18:00 / start 18:30
前売 ¥2,400 / 当日 ¥2,900 ※別途1D
w/ PeeL、Noi、and more
 
8月21日(金) 大阪 アメリカ村 Beyond
open 18:00 / start 18:30
前売 ¥2,800 / 当日 ¥3,500 ※別途1D ¥700
w/ メとメ、and more
 
8月28日(金) 東京 渋谷 Milkyway
open 18:00 / start 18:30
w/ 対バンあり(後日発表)
前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500 ※別途1D
学生 ¥1,500 ※別途1D

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