「『ジャイガ』大好きだぞ!」優里、夜空でドローン演出とコラボーー31組が出演し、熱狂が渦巻いた10周年の『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026』初日をレポート
2026年7月25日(土)、大阪・舞洲スポーツアイランドで『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 -THANKS 10TH GIGA-』が開幕した。2016年にスタートし、今年10周年を迎えた大阪の夏フェス『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL』(以下、『ジャイガ』)。今年はこれまでの感謝(THANKS)を込めて、7月25日(土)・26日(日)、8月1日(土)・2日(日)の4日間にわたり開催された。昨年は『大阪・関西万博』の影響で吹田市にある万博記念公園での開催だったが、今年はホームの舞洲スポーツアイランドにカムバック。「SKY STAGE」「EPOCH STAGE」「SKY ARENA STAGE」「SUN STAGE」の4つのステージで、『ジャイガ』にゆかりのあるアーティストから注目の新人アーティストまで、4日間で120組以上が出演する。今回は、DAY1の様子をレポートしよう。
『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 -THANKS 10TH GIGA-』2026.7.25.SAT@大阪・舞洲スポーツアイランド
初日は、それはそれは見事な晴れ模様。会場には朝早くから多くのオーディエンスが訪れ、グッズ売り場やフォトスポットを賑わせていた。
最高気温が35℃を超える猛暑日が続く昨今、野外フェスにおいて1番気になるのは暑さ対策だろう。会場の舞洲スポーツアイランドは大阪湾のそばに位置し、海からの照り返しで日差しが強い。夕方になれば海風が吹くが、日中はステージ間の移動だけで体力を持っていかれやすい。それぞれ日焼け止めやサングラス、帽子、日傘(ライブ中は使用禁止)、タオル、冷感インナーやグッズなどで身を守るのは大前提として、会場内でもさまざまな暑さ対策が講じられているので安心だった。
まずは水分。各エリアにはオフィシャルドリンクブース「GIGANTIC DRINK&BAR」を設置。現金とキャッシュレス決済が利用できる。自動販売機もあちこちに設置されているので、喉が渇く前に水分を摂るように。
そしてSUNエリアとSKYエリアのフードエリアでは「GIGA ICE STATION」として氷を配布。氷のうやジップロックなどの入れ物を持参すると、無料で氷を入れてもらえる。グッズとしてジャイガオリジナル氷のうも販売。そして毎年大好評の「冷水かけましょか?」ブースでは、頭や腕に冷水をかけてくれるサービスも。SUNエリアには協賛パートナーのPREMIUM WATERによる無料給水所「GIGA WATER STATION」があり、持参したボトルに給水が可能。また、協賛パートナーである花王の「ビオレ 冷タオル」も1本150円で販売されていて、首に巻いておくと肌の熱を逃がすことができる。
次に休憩所。SUNエリアには屋根付きの「パームガーデン休憩所」、SUNエリアとSKYエリアには空調のきいたバスの車内で休める「バス休憩所」を設置。「SKY ARENA STAGE」がある「おおきにアリーナ舞洲」は屋内のため、スタンド席でライブを観ながら休憩が可能だ。また、おおきにアリーナ舞洲内のサブアリーナでは、4歳以上が参加できる「GIGA キッズあそびエリア by ミズノ」が実施されているが、ここはクーラーがガンガンにきいている。
ほかには日よけエリアもあり、場所は公式アプリの「暑さ対策」から確認することができる。おおきにアリーナ舞洲の東側とパームガーデン休憩所の前には、小さなプラスチックの椅子が積まれており、自由に使うことができた。
有料だが、暑さを気にせず快適な空間でゆったり過ごしたい人におすすめなのは、プライベート休憩所。扇風機、リクライニングチェア付きの「GIGA プレミアムラウンジ」、冷房完備、専用テラス、シャワー、トイレ、ベッド、ドリンク4枚付き(SUNエリアのみで使用可)の「SUN AREA VIP HOUSE」、冷房完備、SUNステージのライブ鑑賞が可能でオーシャンビューも楽しめる専用テラス、シャワー、トイレ、ベッド、ドリンク
4枚付き(SUNエリアのみで使用可)の「SUN AREA VVIP HOUSE」は、『ジャイガ』の体験をまたひとつ違ったものにしてくれる。
そして、SKY ARENA STAGE近くとSUNエリアの移動には、無料の「ループバス」が便利だ。歩くと10〜15分かかるところを、約5分で運んでくれる。
もしスマホの充電がなくなっても、SKYエリア インフォメーション、SUNエリア パームガーデン休憩所、スカイアリーナ 周辺リストバンド交換所、スカイアリーナステージに「スマホ充電レンタル CHARGESPOT」が設置されているので安心! と、『ジャイガ』の攻略法を説明してきたが、ここからはDAY1に出演した31組の中から、SPICE編集部選りすぐりのミーマイナー、Conton Candy、HOME MADE 家族、Little Glee Monster、yosugala、FRUITS ZIPPER、優里の7組のアーティストのライブレポートをお届けする。
ミーマイナー
撮影=浜村晴奈
午前10時10分。屋内の「SKY ARENA STAGE」で『ジャイガ』の幕を切って落としたのは、2024年結成、今年5月にメジャーデビューを果たしたミーマイナー。4月に大阪・梅田で行われたサーキットイベント『GIGANTIC TOWN MEETING』にも出演し、『ジャイガ』本編に出てほしいアーティストというアンケートで来場者から多数の票を獲得、『ジャイガ』初登場となった。
撮影=浜村晴奈
SEが流れ、美咲(Vo.Gt)、さすけ(Ba)、わたさん(Gt)、葵(Dr)が元気にステージに走り込む。美咲が「『ジャイガ』よろしくー!」と高らかに叫び、「レモンガール」で爽やかにライブをスタートした。続き、7月15日にリリースしたばかりの最新曲「君はサイダー」と夏にぴったりのナンバーでぐんぐんフロアを惹きつける。美咲は「ずっと1人で書いてた曲をこんなにたくさんの人に聴いてもらえて、ほんとに嬉しいです! これが私が信じてる音楽です!」と述べて、「ワンルームナイト」を堂々とプレイした。
撮影=浜村晴奈
撮影=浜村晴奈
MCで美咲は『ジャイガ』初出演を喜び、過去にダンスボーカルグループに所属していたことを明かす。「グループが解散した後、ギターとアンプを持って路上に立ってバンドを始めました。ゆっくりだったけど今日このステージに辿り着けたのは、あの時踏み出した一歩があったから。朝から集まってくれて、私たちの音楽を聴いてくれてありがとうございます」と感謝。夢に挑む友人を応援していたというエピソードも加え、「夢に向かって頑張ってる人の姿ってかっけーなと思って。私もそうでありたい。私が信じたこのバンドでいろんな夢を叶えたり、いろんな景色を見に行こうと思ってます!」と宣言して、美咲が鍵盤を奏でた「純文学」、最後は「君の言う通りだった」で華やかにフィニッシュ。自分の信じたものを具現化し、真っ直ぐに進む姿を体現した4人の勢いを感じるステージだった。
撮影=浜村晴奈
Conton Candy
撮影=Fuki Isikura
海を望む「SUN STAGE」のトッパーを飾るのは、Conton Candy。彼女たちも『GIGANTIC TOWN MEETING』から繋がるアーティストで、昨年の『ジャイガ』で「BASE STAGE」に出演を果たしている。ハナレグミの「音タイム」をSEにステージに現れた紬衣(Vo.Gt)、楓華(Ba.Cho)、彩楓(Dr.Cho)は、集まって気合いを入れる。弾けるように振り向いた紬衣が「皆! トップバッターから心の声を頂点に持っていきたいんですけど、準備できてますか?!」と叫ぶと、SNSを中心にバイラルヒットを飛ばした「ファジーネーブル」を伸びやかに放っていく。
撮影=Fuki Isikura
TVアニメ『終末ツーリング』のOPテーマ「Touring」に続いては、TVアニメ『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』のOPテーマ「スノウドロップ」へ。彩楓の疾走感あふれるビートが炸裂し、3人のアンサンブルが推進力を伴って広がっていく。メジャー1stフルアルバム『すっぴん』から、「不器用な形でも、素直な気持ちが真っ直ぐ伝わりますように」と願いを込めた「OTAGAISAMA」を感情を乗せて歌い、1stシングル「ロングスカートは靡いて」を紡いでいく。
撮影=Fuki Isikura
後半はメンバーの熱量もアップ。紬衣は「普段は薄暗くてうるさくて狭い、そんな場所でライブをやっています。でもそこってどこよりもあたたかくて、喜怒哀楽以上の感情がもらえる。ここをそんな場所に変えたい」と「ライブハウス!」を一層パワフルに投下。高校軽音部で結成して今年で8年目の3人。「今日は宝物のような1日です。私がバンドを始めたいと思ったのも、フェスでバンドを見て、貰った言葉や音楽に自分の気持ちを照らし合わせて救ってもらったから。誰ひとり頑張ってない人なんていない。今日だけは心から楽しんで、自分を甘やかしてください。そして1日が終わった後にConton Candyのライブを思い出せたらそれをお守りにして、また必ず会う約束にしましょう」と述べて、最後にTVアニメ『メダリスト』第2期エンディング主題歌「Rookies」を全力プレイ。のびのび、生き生きとしたステージだった。
撮影=Fuki Isikura
HOME MADE 家族
撮影=ハヤシマコ
「SKY STAGE」には、10年ぶりに再始動したHOME MADE 家族が『ジャイガ』初出演。U-ICHI(DJ)が軽くスクラッチすると、MICROとKUROが元気にステージに飛び込んでマイクチェック。KUROはとびきりの笑顔を浮かべ「10年ぶりだよ皆! 手を振れよ!」と煽って「少年ハート」を披露。照りつける太陽の下で、滑らかに前のめりにラップをぶつけていく。
撮影=ハヤシマコ
「大阪、この曲で俺たちのこと知ってもらいました! 何よりも平和であること、ピースであることが大事だよね!(KURO)」と、FM802 2004年11月度のヘビーローテーション曲「アイコトバ」を放つと、観客は懐かしさに歓喜、手を左右に振って大盛り上がり。続き「またこうして戻ってこれたのは、何よりもこの気持ちがあったからだよ!」と「キミガイタカラ」を観客に向けて歌う。全身から喜びをあふれさせるKUROとMICROの笑顔が眩しい。
撮影=ハヤシマコ
KUROは「大阪ただいま! それにしても『ジャイガ』最高ですね。こんな素敵なフェスが10年の間にあったんですね」と感慨深げ。実は大阪は、彼らが活動休止前ラストライブを実施した場所だ。そして「僕たち流に盛り上げたい。音で遊んでみましょうか」と、中央から「KUROサイド」と「MICROサイド」にわけてコール&レスポンスでより一体感を醸成する。この日初披露となった未発表の新曲で、クールかつ前のめりなヒップホップナンバー「どんぴしゃ」に続いては、最高の夏ソング「真夏のダンスコール」で全員でタオル回し。どこまでも夏が似合う男たちだ。
撮影=ハヤシマコ
MICROは「この年齢になったからこそ伝えたいことがある。人生はいくつになっても何度でもやり直すことができる。もう一度夢を見たっていい。もう一度笑ったっていい。この身でそれを証明していこうと思っています」と力強く宣言。MICROの言葉を聞くKUROとU-ICHIの表情からも、決意が読み取れた。そしてMICROは「家族としてこれからついてきてくれます? いつか、いい年老いたおっさんが『ジャイガ』のヘッドライナーつとめたら、夢あるでしょう?」と夢を口に。2006年の名曲「サルビアのつぼみ」を披露して、最後はストレートに「サンキュー!!」で感謝を伝え、見事な復活のステージで現在地を提示したのだった。
撮影=ハヤシマコ
Little Glee Monster
撮影=ハヤシマコ
2021年、2023年に続いて3回目の出演となったのは、Little Glee Monster。この日は残念ながら結海が体調不良のために欠席となったが、かれん、MAYU、ミカ、アサヒ、miyouは結海に想いを寄せつつ、美しいハーモニーとシャイニーなライブで、灼熱の「SKY STAGE」を潤した。
撮影=ハヤシマコ
撮影=ハヤシマコ
ティファニーブルー&ターコイズブルーをアクセントにした夏らしい新衣装に身を包んだメンバーがステージに現れると、一気に華やかに。バンドメンバーの演奏で、1曲目の「Join Us!」から爽やかにハピネスに歌声を放つと、クラップが咲く中でアンセム「世界はあなたに笑いかけている」を披露。容赦なく降り注ぐ陽光にも負けず、笑顔でステージを右へ左へ動き回る。5人の個性が輝く歌声とキュートな仕草に、誰もが釘付けになってしまう。
撮影=ハヤシマコ
撮影=ハヤシマコ
大阪出身のMAYUが「大阪盛り上がってますかー!」と叫ぶと、フロアからは最高のレスポンスが返ってくる。MAYUは次曲について「6人の歌だなと思います。今日は5人だけど、6人の気持ちで歌います」と言葉を添えて、最新曲でTBS系日曜劇場『GIFT』の挿入歌でもある「一輪」をしっとりと大切そうに歌い上げる。<本音も傷も わかち合えたから僕ら いま一つの輪になる>という歌詞からは、6人の歩んできた道のりと絆が感じられた。
撮影=ハヤシマコ
そしてラストスパート。「一輪」の両A面シングルでTVアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』OPテーマ「Pages」をパワフルに投下した後は、タオル回しでひとつになったサマーソング「Summer Days」、コール&レスポンスで盛り上がったアッパーチューン「SAY!!!」で熱を上昇! ラストの「For Decades」では、学生さんたちによる「GIGAダンサーズ」がジョイン! フレッシュな笑顔とカラフルなダンスが5人の歌声に混ざり合い、最高の化学反応を魅せてくれた。
yosugala
『ジャイガ』初出演で「EPOCH STAGE」を熱く盛り上げたのは、4人組女性アイドルグループ・yosugala。SEが流れ、汐見まとい、未白ちあ、君島凪、黒坂未来が颯爽とステージに登場すると、集まった観客は歓声を上げて歓迎する。1曲目は「アステリズム」。4人がステージ中央に集まり、散った瞬間に生バンドによる演奏が激しく叩き込まれる。拳を回したり、人差し指を指したりと軽やかにステージを舞いながら、反対側にある「SKY STAGE」まで届くような張りのある歌声で、空気を貫いていく。
続いてはメジャーデビュー曲「ハルカカナタ」をロックにプレイ。過酷な暑さの中、真剣な眼差しで懸命に歌い踊るメンバーの姿に本気を感じる。汐見は「改めまして、観に来てくれてありがとう! 今日は誇りを持って私たちのアイドルミュージックを届けに来ました!」と早口で伝え、「No border」を明るくポップに披露して熱を引き上げる。
MCで未白が「yosugala 初めての人ー!」とフロアに問いかけると大勢の手が上がり、汐見は「ほんと? 嬉しい! 伸びしろでしかない! 全員好きになって帰ってもらえるように頑張りますので、よろしくお願いしまーす!」とポジティブに挨拶。続けて「暑いけど、フェスに来たからには熱くならないともったいないですね、皆さん?夏といえばこの曲!」と「YOSUGAL伝説」を投下。モンキーダンスのような動きとコールでフロアの一体感を増幅させると、yosugalaの始まりの曲「indigo」を全力でぶつけ、なおも情熱を燃やしていく。ラストチューン「aspiration」までの全6曲を、豪速球で駆け抜けたyosugala。きっと観る者の心に爪痕を残したに違いない。
FRUITS ZIPPER
撮影=桃子
時刻は19時過ぎ。ようやく暑さも和らぎ、海から吹く風が気持ち良く肌を撫でる。「SUN STAGE」のトリをつとめたのはFRUITS ZIPPER。『ジャイガ』には2024年、「SKY ARENA STAGE」の2番手として出演した彼女たちは、そこから2年で大きく成長。昨年末には紅白にも出場、今年2月には東京ドームで単独公演を大成功させた。「SUN STAGE」には、そんな7人を目撃しようと大勢のオーディエンスが詰めかけた。
撮影=桃子
撮影=桃子
SEとレーザー、ステージセットのネオンで高まるステージ。フロアには色とりどりのペンライトが光る。やがて月足天音、鎮西寿々歌、櫻井優衣、仲川瑠夏、真中まな、松本かれん、早瀬ノエルが登場すると、割れんばかりの歓声が響き渡る。テンションMAXの空気の中で投下されたのは「RADIO GALAXY」。冒頭から目まぐるしく展開が変わる楽曲で独自の世界に誘うと「完璧主義で⭐︎」で勢いを増し、「ふるっぱーりー!」で見渡す限りの観客を大きく揺らしまくる。
撮影=桃子
撮影=桃子
自己紹介では、真中が「今年は『ジャイガ』が10周年を迎えたということで、鎮西さんにかわって一発ギャグを用意したのでやってもいいですかー?」と、アンガールズ・田中の「ジャンガジャンガ」と『ジャイガ』をかけて「『ジャイガ』10周年おめでとうー!」と祝福する場面も。仲川は2年前の『ジャイガ』を振り返り「すっごく楽しいフェスだなと思っていて、今回は野外でトリということで、また『ジャイガ』に来れて嬉しいです!」と満面の笑みを浮かべた。
撮影=桃子
撮影=桃子
撮影=桃子
大ヒット曲「わたしの一番かわいいところ」では、松本のセリフパートに女子からの悲鳴が上がっていた(特に<ねぇ?ねぇ?ねぇ?>を関西弁で<なぁ! なぁ! なぁ!>と歌った時はすごかった)。最新曲「ぱわーオブらぶ」、「はちゃめちゃわちゃライフ!」と一緒に踊れるアッパーチューンを連投すると、タオル回しとジャンプで壮観な景色を作り上げた「ぶちかませよ!」で、ラストスパートへのギアを入れる。最後は前向きな気持ちになれる「ぴゅあいんざわーるど」で超絶キュートにハッピーに締め括った。終始煌めきを放ち、個性たっぷりの可愛さで観客をメロメロにしたFRUITS ZIPPERだった。
撮影=桃子
撮影=桃子
優里
撮影=ハヤシマコ
DAY1の大トリは優里。2023年の『ジャイガ』でも大トリをつとめた彼が、記念すべき10周年の『ジャイガ』初日を締め括る。暗転からバンドメンバーの鳴らす音が聴こえステージが明るくなると、一段高いところに組まれた足場の上に、アコースティックギターを持った優里の姿があらわに。「ピーターパン」を力強く放つと、「さあ『ジャイガ』、体力は残ってるか! 全部出し切って今日は終わろうぜ!」と煽り、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期 第2クールOPテーマの「カーテンコール」へ。さらに「大暴れする準備できてるか!」と「告白直前酸欠状態」を投下。疾走感たっぷりのバンドサウンド、特効の炎と観客が回すタオルのパワーで、すさまじい熱気が充満する。そんな様子を見た優里は嬉しそうに「最高だ『ジャイガ』!」と破顔した。
撮影=ハヤシマコ
「2年ぶりに『ジャイガ』のトリを任せられて緊張してるんですが、今日1日最高だったと思ってもらえるような曲を、今日は何曲も歌いたいと思います!」と気合いを入れると「自己紹介的に」と代表曲のひとつ「ドライフラワー」をアコギで弾き語り。白い光が束になって広がる照明と、歌詞の心情を表すような映像演出がドラマチックだ。続き、一面星空に包まれる感覚になった「ガリレオは恋をする」を繊細かつダイナミックに歌い上げた。
バンドセッションから突入した「ライラ」、バンドメンバーも自由にステージを動き回った「ヒーローの居ない街」を連投すると、ふと、夜空にドローンで形作られた地球が浮かんでいることに気づく。
撮影=ハヤシマコ
ここからは、間違いなくこの日1番のハイライト。「GIGA X YUURI」として、『ジャイガ』と優里の特別なドローン演出のコラボで楽曲が彩られた。「アストロノーツ」では、ビジョンに映し出されたMVにリンクして、ドローンの巨大な宇宙船が出現。こんな体験は初めてだ。そして「新曲やろうと思う! ビリビリする準備できてるか!」と7月10日に配信リリースされた最新曲でTVアニメ『サンダー3』のOPテーマ「サンダーボルト」をライブ初披露! エッジーなバンドサウンドに乗せて、時折がなるように渾身の力で歌う優里。この曲のみ撮影OKというサプライズと、ドローンの稲妻がビカビカと光る新鮮な体験も相まって、オーディエンスはもう大興奮。「ベテルギウス」ではオリオン座が現れ、やがて流れ星に。ステージの枠を飛び出して、楽曲の世界観を立体的に味わったスペシャルな体験。これは『ジャイガ』の歴史にも残る時間だった。
テレビ朝日『再会~Silent Truth~』の主題歌としても話題になった「世界が終わりました」をシリアスに歌い上げた優里は、「2年前に『ジャイガ』でトリをやった時にさ、大阪で、(後ろまで)見えないぐらい聴きに来てくれる人がいて嬉しかったのが、すごく記憶に残ってる。俺、音楽やったりYouTubeやったり色々してんだけど、何かうまくいかないな、楽しくないなって、俺だって思う瞬間もあんのね。そういう時にこの『ジャイガ』の景色が頭に浮かんできて、「優里、頑張れよ!」って言われてる気がして、いつも一歩踏み出せてます」と感謝を述べる。
撮影=ハヤシマコ
続けて「ほんとは自分の歌で皆の悩みを解決したいし、全部なかったことにしてあげたいんだけど、歌は何でもできるわけじゃないでしょ。ここにいる皆が自分の人生を選択して変えていかなきゃいけないと思う。だから俺は! 歌で皆の背中を少しでも押せたらなって、いつも思ってます! 一緒に頑張ろう!」と力を込めて叫び、迷いのない真っ直ぐな瞳で「ビリミリオン」を歌唱。<頑張ろう 頑張れ>とシンガロングが巻き起こる客席を嬉しそうに見つめ「そう、こんな景色! 最後は俺に任せろ!」と頼もしく叫び、クライマックスへ。するとステージの背後から花火が打ち上げられた。最高のフィナーレだ。優里は「『ジャイガ』大好きだぞ! ありがとうな!」と、とびきりの笑顔とピースを残し、ステージを後にした。オーディエンスにとって優里の歌がそうであるように、優里にとっての『ジャイガ』が自信や勇気や糧になっているのだとすれば、それは運営チームの大きな喜びになるだろう。優里と『ジャイガ』と観客の関係性も、10年の間に築かれてきたものだ。最高の贈り物をもらった気持ちになる、本当に素敵なライブだった。
撮影=ハヤシマコ
こうして10周年の『ジャイガ』DAY1は。パーフェクトとも言える大団円を迎えた。しかし今年は10周年。メインのライブが終わった後、「Hotel The Day Osaka」内でバー&フード&ライブが楽しめる『NIGHT LIVE「-GIGA Movin'on Night-」』も実施されており、夜遅くまで賑わっていた。
取材・文=久保田瑛理 写真=オフィシャル提供
セットリスト
日時:2026年7月25日(土)・7月26日(日)、8月1日(土)・8月2日(日)
会場: 大阪・舞洲スポーツアイランド
企画/制作:KYODO KANSAI
後援:FM802/SPACE SHOWER TV