ファン垂涎! 金子國義の写真展2つが同時開催

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2016.1.28

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稀代のアーティスト・金子國義

昨年2015年3月、画家の金子國義が逝去したというニュースに、一つの時代が終ったような感覚にとらわれた人も多いのではないだろうか。金子はそれほど人気のあった画家だった。フランス文学者の澁澤龍彦に見い出され、1967年に彗星のごとくデビュー。目鼻立ちの際立った美少女・美少年を硬質なタッチで描きながら、肉体のフォルムをデフォルメしたような耽美的かつ退廃的な画風で知られるようになった。そして、どこなインモラルでエロチックなムードの漂う世界から、雑誌「ユリイカ」「婦人公論」の表紙、「富士見ロマン文庫」や新潮文庫『不思議の国のアリス』などの数多くの装丁画や挿絵を手掛け、熱狂的な支持を得るようになる。絵画のみならず、ほかにも版画、舞台美術、着物デザインなど、その活躍は多岐に渡った……。

しかし、その稀代のアーティストであった金子國義が、意外にも写真作品の制作にも取り組み、精力的に写真集を数冊出版していたことをご存知だろうか? そんな金子國義の意外な貌に触れることのできる写真展が、同時期に2か所で開催される。


ポラロイド500枚を展示販売! ファン垂涎の写真展

一つは「金子國義ポラロイド展」。2016年1月29日(金)から2月28日(日)まで、東京・神田神保町の小宮山書店で開催される。約10cm四方のポラロイドの画面に、ボンデージルックの女性の収まったカットなどが出品される。今回、展示する数はなんと約500枚というから驚く。


小宮山書店は、1939年から東京都千代田区神田神保町で、70年に渡り営業している老舗の古書店。1階から4階まで計6フロアに、写真集・美術書・文学・哲学・歴史・文庫など幅広いジャンルの商品を扱っている。古書やアート作品、写真・ヴィンテージプリントの買取と販売にも力を入れており、今回の展覧会も、金子國義の手になる約500枚のポラロイドをただ展示するだけでなく販売するという。古書の街で触れる"金子國義の世界”。まさにファン垂涎の催しといえるだろう。

写真作品をまとまった形で紹介する初の展覧会

一方、「金子國義写真展」が、1月29日(金)から2月21日(日)まで、東京都中央区銀座のAKIO NAGASAWA Galleryで開催される。濃密な色合いのカラー写真、ざらついたモノクロ写真など、好みのモデルを舞台に配し、エロスの香り、幻想の美を紡ぎ出した、独特の美意識に彩られたヌード写真を展示する。金子の写真作品をまとまった形で紹介する初の展覧会となるという。

代表的な写真集『vamp』『お遊戯』『Drink Me Eat Me』などに掲載された作品を中心に紹介する。今までほとんど見ることが出来なかったフォト作品に、あらためて金子國義の創り出した美の世界を堪能できる機会となるだろう。

イベント情報
「金子國義ポラロイド展」KUNIYOSHI KANEKO POLAROID EXHIBITION
■日時:2016年1月29日(金)〜2月28日(日)
■時間:11:00〜18:30(日祝〜17:30まで)
■場所:小宮山書店(東京都千代田区神田神保町1-7 中3階)
■入場:無料
http://www.book-komiyama.co.jp/
「金子國義写真展」KUNIYOSHI KANEKO PHOTO EXHIBITION
■日時:2016年1月29日(金)〜2月21日(日)
■時間:11:00〜19:00(月曜・火曜休廊)
■場所:AKIO NAGASAWA Gallery|Publishing(東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F)
■入場:無料
http://www.akionagasawa.com/ 
金子國義 Kuniyoshi KANEKO
1936年埼玉県生まれ。フランス文学者の澁澤龍彦に見い出され、1967年の個展「花咲く乙女たち」で彗星のごとく画壇にデビュー。前時代的ともいえる独特な描写の人物像等の甘美かつ退廃的な画風で一躍人気を博す。以後、雑誌「ユリイカ」「婦人公論」の表紙や新潮文庫の「不思議の国のアリス」の挿絵を手掛け、熱狂的な支持を得る。また、絵画のみならず、版画、舞台美術、着物デザインなど、その活躍は多岐に渡った。2015年3月16日午後、虚血性心不全のため東京都品川区の自宅で死去。
金子國義オフィシャル・サイト
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