手作り看板が熱い「ヒヒ祭り」開催中!「愛媛県立とべ動物園」vol.2

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2015.8.19

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「モンキータウン」でマントヒヒを見分けよう!

静かな丘陵地の県総合運動公園内にある、愛媛県立とべ動物園(愛媛県伊予郡砥部町)。同園は、国内でアフリカゾウの家族が見られる唯一の動物園として知られています。前回は、園内に10あるストリート(ゾーン)のうち、アフリカゾウの家族が暮らす「ゾウストリート」を中心に紹介しましたが、2015年、同園で一番熱いゾーンは「モンキータウン」です!

「サルのおやつ」販売機

「サルのおやつ」販売機

 

「モンキータウン」では、クロザル、シルバールトン、パタスザル、ダイアナモンキーなど、サル類が多数展示されているので、いろいろなサルを見比べることができます。また、自動販売機でエサを買って、サルにあげることもできます(一部、エサをあげられないサルもいます)。そんな「モンキータウン」で、今年の1月1日から「ヒヒ祭り」が開催中。

「ヒヒ祭り」は、「健康体のヒヒを観てもらいたい」「飼育員が獣舎前にいない時でも、手作り看板でメッセージを伝えたい」「看板や飼育員によるガイドが来園者との交流のきっかけとなり、ヒヒたちの個体関係を観ることを動物園の楽しみの1つにしてほしい」という飼育員さんの思いから始められたもの。ここで暮らすマントヒヒについて書かれたたくさんの看板から、飼育員さんの熱意が伝わってきます。

飼育員さんの熱い思いが込められた手作り看板

飼育員さんの熱い思いが込められた手作り看板

 

この看板には、「1頭1頭区別できれば、モンキータウンの楽しみ方がきっと変わるだろう!!」と書かれています。ぜひ、関係図を見ながら、ヒヒたちを見分けてみましょう。特に、オス7頭はかなり個性的。この看板のほかにも、オス7頭の特徴が描かれたイラストパネルなどもあります。それでも見分けられないときは、青いユニフォームを着た飼育員さんに質問してみましょう!

切れ長の目が特徴の「メカ」

切れ長の目が特徴の「メカ」

 

マントヒヒたちも魅力的ですが、同園のアイドルとして不動の地位を築いているのは、「ベアストリート」にいるホッキョクグマのピース(メス 15歳)。ピースの母親・バリーバは、現在、繁殖のための移動により、よこはま動物園ズーラシアで暮らしています。ピースが生まれたとき、バリーバはピースを育てることができなかったので、ピースは飼育員さんによって育てられました。野生のホッキョクグマは、雪を掘って巣穴を作り、暗く静かな環境で出産します。ホッキョクグマはとても繊細なので、飼育下では騒音や他の動物の気配などがストレスになり、出産後に育児を放棄してしまうことが多いのです。

ホッキョクグマの「ピース」

ホッキョクグマの「ピース」

 

飼育員さんに育てられたピースは、3歳のときに「てんかん」の発作が起きて以来、時々発作を起こしながらも、15歳になりました。できるだけストレスをかけないように、寝室(奥の部屋)との出入りを自由にしています。奥に入っていると来園者に見えないこともありますが、そんなときは他の動物を見てから、また戻ってきてみましょう。プールに水が張られていたら、水圧マッサージを楽しむ姿が見られるかも!?

 

レッサーパンダ舎の近くにある「ふれあい売店」

レッサーパンダ舎の近くにある「ふれあい売店」

園内の「リトルワールド」にある「ふれあい売店」(動物園直営)では、ピースのグッズが大人気。トートバッグや着ぐるみピース(ぬいぐるみ)は、園内では「ふれあい売店」でしか買えないのでご注意ください!

 

 
愛媛県立とべ動物園
住所:愛媛県伊予郡砥部町上原町240
開園時間:9時から17時(入園は16時30分まで)
休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開園)、12月29日から1月1日  
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