劇団衛星結成20年、ユニット美人結成10年をまとめてお祝い!

ニュース
舞台
2015.8.21
劇団衛星の稽古風景

劇団衛星の稽古風景

画像を全て表示(2件)
 「小劇場での演劇でしか絶対に表現できない舞台表現」を極めると1995年に旗揚げされた京都の劇団、衛星が20周年を迎えた。

 演劇と茶道を融合させた「お茶会演劇」として全国47都道府県上演を目指す『珠光の庵』、陪審員制度がスタートする以前に観客が「陪審員候補者」として芝居に参加することで原告勝訴・被告勝訴とエンディングが異なる結末を導いた裁判劇『大陪審』、コックピットという空間を舞台にさまざまな物語を展開する『劇団衛星のコックピット』など、そのつどアイデアをひねり出し、繰り返し上演できる作品づくりを行ってきた。

 その一方で、演劇の手法を駆使して、小学校の主要科目の指導に応用した「体感する算数」などの実施、子ども達の学習やビジネスパーソンの研修に利用するワークショップなどの活動も行ってきた。とにかく、演劇人としてアルバイトをせずとも食べていくことを目指し、それを実現してきた20年はある意味すごく価値があることだ。さらに、そんな活動のなかから、所属俳優の黒木陽子と紙本明子でが結成したユニット美人も10周年を迎えた。笑えてモテモテをモットーにコントをやったり、30分3本勝負の公演をやったり、ブルマもはいた。

 その二つのカンパニーの周年企画を、一緒にやってしまうのも、アイデアをフル回転させてきた彼ららしいといえば、そうなのかもしれない。

 劇団衛星は『捕虜』という17年ぶりに上演する二人芝居『捕虜』と新作『義経千本松原』の二本立て、ユニット美人は新作『となりのヒロインたちと敵討ち』を用意し、交互に上演する企画だ。題して『プロトタイプ』。いわく「これまでの集大成というようなものではありません。が、これからの何年かをどのように進んでいこうか、その「プロトタイプ」な公演でもあります。そしてそれは、傍目からわかるようなことにはしていないつもり」(プロデューサー 植村純子)らしい。
ユニット美人の稽古風景

ユニット美人の稽古風景


 
イベント情報
劇団衛星 20 周年記念公演2+ユニット美人 10 周年記念公演『プロトタイプ』

日時:2015年8月27日(木)〜9月2日(水)
会場:KAIKA
「捕虜」「義経千本松原」作・演出:蓮行
「捕虜」出演:蓮行 立川潤
「義経千本松原」出演:ファックジャパン 首藤慎二 蓮行 佐々木峻一(努力クラブ) 弘津なつめ
「となりのヒロインたちと敵討ち」作・演出:ユニット美人
 出演:紙本明子 黒木陽子 是常祐美(シバイシマイ) 村井春奈(何色何番)※友情出演、日替わりマクベスも。
 
シェア / 保存先を選択