NHK「プレミアムシアター」でグラインドボーン音楽祭2016より歌劇『セビリアの理髪師』を放送

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2016.11.13
グラインドボーン音楽祭2016より『セビリアの理髪師』(NHKサイトより)

グラインドボーン音楽祭2016より『セビリアの理髪師』(NHKサイトより)


NHKのBSプレミアム「プレミアムシアター」では、11月13日(日)深夜24時(11月14日午前0時)から、グラインドボーン音楽祭2016よりロッシーニの歌劇『セビリアの理髪師』を放送する。

フィガロ(理髪師)をビヨルン・ビュルガー、ロジーナ(バルトロのめい)をダニエル・ドゥ・ニース、アルマヴィーヴァ伯爵役テイラー・ステイトン、バルトロ(医師、ロジーナの後見人)をアレッサンドロ・コルベルリがそれぞれ歌う。演奏は、エンリケ・マッツォーラ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。

演出はアナベル・アーデン。彼女はサイモン・マクバーニーの主宰するテアトル・ド・コンプリシテの女優・演出家としてキャリアを出発させ、現在はオペラ演出家として進境著しい。

グラインドボーン音楽祭は、1934年に英国の資産家ジョン・クリスティとその妻でソプラノ歌手のオードリー・マイルドメイによって創設されたオペラ音楽祭だ。現在は創設者の孫ガス・クリスティが主催を引き継いでいる。会場は、英国イースト・サセックス州(ロンドンから約65キロの郊外)にあるクリスティ家の邸宅=グラインドボーン・ハウスが会場となる。

この音楽祭、当初はモーツァルトのオペラを中心にプログラムが組まれてきたが、その後はモーツァルト以外も数多く取り上げられてきている。今年(2016年)に上演された『セビリアの理髪師』はロッシーニの作曲によるオペラ(1816)だが、原作はフランスの劇作家ボーマルシェの書いた同名戯曲。ボーマルシェには『セビリアの理髪師』(1775)、『フィガロの結婚』(1784)、『罪ある母』(1792)からなる、いずれもフィガロを主人公とする「フィガロ3部作」がある。つまりモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』(1786)は、『セビリアの理髪師』の続編となる。作曲された順番は逆だが。

今年2016年はロッシーニの『セビリアの理髪師』発表から200周年にあたる。近年ロッシーニの再評価の気運が高まる一方だが、今回の「プレミアムシアター」では、前述『セビリアの理髪師』放送後に、ドキュメンタリー『ペーザロの白鳥~ロッシーニ 再発見~』も放送するので、文字通りロッシーニを再発見するにはうってつけの機会となる。

ドキュメンタリー『ペーザロの白鳥~ロッシーニ 再発見~』より

ドキュメンタリー『ペーザロの白鳥~ロッシーニ 再発見~』より

放送情報
■放送番組:NHK BSプレミアム「プレミアムシアター」

■放送日時:11月13日(日)深夜24時00分(11月14日(月)0時00分)~深夜27時55分(午前3時55分)
■放送内容:
◇本日の番組紹介(0:00:00~0:03:00)ナレーション: 水落幸子(みずおち ゆきこ)

グラインドボーン音楽祭2016
歌劇『セビリアの理髪師』【5.1サラウンド】(0:03:00~2:51:30)
<演 目>
「セビリアの理髪師」(全2幕)ロッシーニ 作曲
<出 演>
フィガロ(理髪師):ビヨルン・ビュルガー
ロジーナ(バルトロのめい):ダニエル・ドゥ・ニース
アルマヴィーヴァ伯爵:テイラー・ステイトン
バルトロ(医師、ロジーナの後見人):アレッサンドロ・コルベルリ       ほか
<合 唱>グラインドボーン合唱団
<管弦楽>ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
<指 揮>エンリケ・マッツォーラ
<演 出>アナベル・アーデン
<翻 訳>森口いずみ
<字 幕>米沢啓子
収録:2016年6月17、21日 グラインドボーン音楽祭歌劇場(イギリス)

 
ドキュメンタリー『ペーザロの白鳥~ロッシーニ 再発見~』(2010年 ドイツ)(2:53:00~3:55:00)
<出 演>
ダニエラ・バルチェッローナ:オペラ歌手(メゾ・ソプラノ)
ジョイス・ディドナート:オペラ歌手(メゾ・ソプラノ)
フアン・ディエゴ・フローレス:オペラ歌手(テノール)
フィリップ・ゴセット(音楽学者)
シュテファン・イルマー(ピアニスト)
セルジョ・ラーニ(音楽学者)
アルベルト・ゼッダ(指揮者/音楽学者)
<字 幕>三井章子

 
■公式サイト: http://www4.nhk.or.jp/premium/
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