『ユトリロ・ヴラマンク・荻須 展』が銀座で開催中 パリの街並みや風景を、独自の表現で描いた三人の作家たち

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2018.1.29
モーリス・ユトリロ 《雪のアブルヴォワール通り》キャンバスに油彩 52×67cm

モーリス・ユトリロ 《雪のアブルヴォワール通り》キャンバスに油彩 52×67cm

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東京銀座のギャルリーためながにて開催中の『ユトリロ・ヴラマンク・荻須 展』。好評につき、会期を2018年4月1日(日)まで延長することが決定した。

20世紀初頭、芸術の都パリでは美術運動が次々に起こり、若く才能に溢れた多彩な芸術家たちが世界中からこの大都市に集まって活躍した。1908年にキュビスムが生まれ、1909年に未来派宣言、1916年にダダ、1924年にはシュルレアリスムが誕生。モンパルナスにはドンゲンや藤田をはじめスーチン、シャガールらが集まり、モンマルトルではモディリアーニやデュフィ、ピカソたちがアトリエを構え、それぞれがほとぼしるほどの独創的な才能を開花させた。

モーリス・ド・ヴラマンク 《花瓶の花》キャンバスに油彩 56×47cm

モーリス・ド・ヴラマンク 《花瓶の花》キャンバスに油彩 56×47cm

その一方で、こうした同時代の美術の動向には関心を示さず、独自の画風の確立に力を注ぎ、個性的な世界を築き上げた画家たちがいた。モーリス・ユトリロとモーリス・ド・ヴラマンクは、そういった画家たちを代表する作家だ。そしてこの二人に強い影響を受けた荻須高徳も、その一人。

モンマルトルの街路や壁を哀愁と静けさが漂う詩的な作品として描いたユトリロ。大都会パリの現代生活や文明から離れ、厳しい自然とそこに暮らす人々の素朴な村々を力強いタッチと大胆な構図で描いたヴラマンク。そして荻須は、パリの下町や街角を題材に明快で骨太な筆触で、どこか懐かしさを感じさせる作品を描き続けた。 

本展では、共にパリの古い街並みや郊外の風景を描きながら、各々独自の表現を築き上げ、時代に名を遺した三人の作品を一堂に展示する。 

荻須高徳 《煙草屋》キャンバスに油彩 73×60cm

荻須高徳 《煙草屋》キャンバスに油彩 73×60cm

イベント情報
ユトリロ・ヴラマンク・荻須 展

 日時:2018年2月15日(木)~3月18日(日)
 会場:ギャルリーためなが(東京都中央区銀座7-5-4)
 開廊時間:月~土 10:00-19:00 日・祝 11:00-17:00
 公式サイト:http://www.tamenaga.com 
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