加藤健一事務所『ドレッサー』 ~加藤健一と加納幸和よりコメント到着

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2021.1.15
加藤健一事務所『ドレッサー』キャスト集合写真

加藤健一事務所『ドレッサー』キャスト集合写真

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加藤健一事務所は、2021年2月27日(土)・28日(日)、東京芸術劇場プレイハウスにおいて、『ドレッサー』(作:ロナルド・ハーウッド、訳:松岡和子、演出:鵜山 仁)を上演する。出演は、加藤健一、加納幸和(花組芝居)、西山水木、佐伯太輔、照屋 実、岡﨑加奈 ・ 一柳みる(昴)。当初予定されていた、2月26日(金)18:30の回は、緊急事態宣言の発令を受けて中止となり、前述2日間2ステージのみの上演となる。

『ドレッサー』(原題『The Dresser』)はイギリスの劇作家ロナルド・ハーウッドのによる1980年初演の舞台劇。第二次世界大戦下、ドイツによる空爆が激しさを増す中でのイギリスを舞台に、旅回りのシェイクスピア劇団の老座長と、長年彼に仕えてきた付き人(ドレッサー)ノーマンの確執や葛藤が描かれる。これまでに様々なプロダクションによる上演が重ねられ、また映画にもなった。

日本での初演は1981年日生劇場、出口典雄演出で三津田健(座長)・平幹二朗(ノーマン)らが出演。1988年には、松竹の製作により、サンシャイン劇場で三國連太郎が座長役を、そして加藤健一がノーマン役を演じた。

加藤健一事務所では、2018年に初めて本作に挑み、加藤が座長を、加納幸和(花組芝居)がノーマンを演じて好評を博し、「観ないともったいない」といった声も上がった。このほど、この二人からコメントが寄せられたので紹介する。

2018年上演『ドレッサー』(加藤健一事務所)より 撮影:石川 純

2018年上演『ドレッサー』(加藤健一事務所)より 撮影:石川 純


 

■加藤健一(座長役)コメント

お客様へのメッセージ

戦渦を生きる演劇人たちの姿を描いた『ドレッサー』は、今コロナ禍を必死で生き延びる私の姿と酷似しています。こんな状況の中で幕を開けなければならないのは非常に残念ではありますが、「こんな状況だからこそ、この芝居を上演する意味があるんだ」とも思っています。皆さん!劇場は、天井も高く、換気も良く、全員が同一方向を向いて無言で座っているだけですので、電車や一般の商業店舗などと比べても遥かに安全な空間です。また、二月末にはきっと、この感染症の先行きも見えて来ていると信じています。是非、劇場に足をお運び下さい!!

コロナ禍での『ドレッサー』上演への思い

こんなコロナ禍に芸術を鑑賞しなくても…と言う人がいます。しかし、ドイツ政府は「予断を許さない異常な状況と先の見えない不安感のなかを生き抜くには、体の健康だけでなく、精神面での健康を保つことも大変重要だ。そのため、アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。特に今は。」と言っています。なんと力強い発言でしょう。私たちはどんな状況にあっても心の翼を失くしてはいけません。心の健康を保つ為には、リスクを正確に把握する事が必要です。そして、何度も繰り返しますが、劇場は本当にローリスクだと信じています。

加藤健一

加藤健一

■加納幸和(ノーマン役)コメント

お客様へのメッセージ

役者、劇場、御見物、この3つが芝居の三大要素、つまり演劇が成立する基本。なのに!人々が集まる事を避けなければならないコロナ禍は、演劇には致命傷に近い。しかし空間を共有し、居ながらにドラマを仮想体験出来る芝居見物が、どんなに人々の心を豊かにするかは、古今東西実証済みです。だから、こんな時にこそ、芝居は癒しとして意義があると信じます。我々演劇人も、感染予防に対して、あらゆる手立てを駆使し、安心して御見物頂けるよう努力をしております。何卒御心配なく劇場へお越し下さいますよう、お願い申し上げます。

『ドレッサー』再演への意気込み

17歳で見た、つかこうへい事務所『戦争で死ねなかったお父さんのために』! 演劇を志してからは『審判』、そして『ドレッサー』のノーマン!(1988年、座長役は三國連太郎氏) 大き過ぎる存在のカトケンさんの相手役、しかもそのノーマン役を仰せつかるなど、夢にも思いませんでした。演出の鵜山氏とは2度目でしたが、初回で役者として、満足にお応え出来なかった気がして、リベンジなつもりでした。膨大な台詞に閉口しつつも、自分の素地のままでOKな役に巡り合うなんて、そうそうない!と嬉しさ一杯に務めた役の再演! 嬉し過ぎます!

加藤健一&加納幸和(花組芝居)

加藤健一&加納幸和(花組芝居)

 

公演情報

加藤健一事務所 vol.109『ドレッサー』

■作:ロナルド・ハーウッド
■訳:松岡和子
■演出:鵜山 仁
■出演:加藤健一 加納幸和(花組芝居) 西山水木 佐伯太輔 岡﨑加奈 照屋実・一柳みる(昴)
 
■会場:東京芸術劇場プレイハウス
■日程:2021年2月27日(土)・28日(日)
2月26日(金)18:30 中止
2月27日(土)14:00
2月28日(日)14:00
※札幌公演3/5(金)、京都公演4/24(土)、兵庫公演4/25(日) 、その他、北海道・中部北陸・九州地方の演劇鑑賞会公演(全て会員制の公演)あり。詳細は公式ホームページ参照。
 
■前売開始:2021年 1月17日(日)10:00
■料金:
【前売券】 S席:7,000円/A席:5,500円
【当日券】 S席:7,550円/A席:6,050円
【高校生以下】 S席:3,500円/A席:2,750円 ※学生証提示・当日のみ
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