川口竜也がリュウケンに! ミュージカル『フィスト・オブ・ノース・スター〜北斗の拳〜』ビジュアル撮影レポート
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』 リュウケン:川口竜也 (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111
2021年7月下旬のある日、ミュージカル『フィスト・オブ・ノース・スター〜北斗の拳〜』でリュウケン役を務める川口竜也のビジュアル撮影が行われた。
この日は複数人のキャストの撮影が予定されていたが、これが朝一番の撮影ということもあるのだろうか。何か大きな決戦の前のような、独特の緊張感にスタジオが包まれていた。
川口は革素材のような黒色のトップスとパンツ、そして黒いマントを右肩にかけ、スタジオに現れる。髪型はオールバックで、口元には巧みなひげ。原作を読んだことがある人が思い浮かべるであろうリュウケンとは異なるかもしれないが、どうやらこれは比較的若い頃のリュウケンをイメージしたビジュアルらしい。
川口竜也 ビジュアル撮影の様子 (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111
川口は、挨拶こそすれど、不用意に喋ることなく、集中している様子。自身の中で役のイメージを膨らませているようにも見えた。最初のポージングは、ただ立つ。それだけであっても、体の角度や目線、表情によって印象は全く異なる。シンプルな構図がゆえに、ごまかしが利かず、一番難しい気がするが、川口は本物のリュウケンがそこにいるかのように、佇まいで魅せる。
「目の前に敵がいるような目つきで」「手で表現をしてください」。
そんなカメラマンの要望に、静かに、しかし的確に応える川口。力強さを見せたり、憂いを見せたり。中には、眉間のしわだけで、リュウケンの胸の内を表現するショットもあり、川口の役者としての底力を垣間見る。
気がつけば、撮影開始時ほどの緊張感はなく、かといって「和やか」というほどでもなく、静かに、テンポ良く、撮影が進んだ。おかげで、予定していた時間よりもだいぶ早く、必要なカットは撮り終えた。
カメラマンが撮影した写真は、すぐにデータで転送され、デスクトップに大きく表示されるのだが、その場にいたスタッフ陣が口々に「格好いいなぁ」などと称賛。川口自身も写真を見て、大きく頷く場面が何回かあり、その出来栄えに手応えを感じているようだった。
川口竜也 ビジュアル撮影の様子 (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983 版権許諾証GS-111
■川口竜也 コメント
僕はまさに世代なので、「北斗の拳」はとても思い入れのある作品です。特にラオウ編辺りまでが大好きで、学生の頃から繰り返し読んできて、今も読ませていただいています。
まさか自分が大好きだった作品のキャラクターをやらせていただけるとは思っていなかったので、出演が決まった時は本当に嬉しかったですね。面白いのは、キャスティングされた人間同士で話すと、みんな「やったー!」と出演を喜んでいて、ノリノリなこと(笑)。それほど愛されている作品なのでしょうね。しかも、今回は、ワイルドホーンさんの楽曲でミュージカル化されるということで、どんな舞台になるのか。今からとても楽しみです。
きょうのビジュアル撮影も、メイクと衣装を着させていただきましたが、それだけでも気分が上がりました(笑)
台本の最終稿を受け取っていないので定かではありませんが、リュウケンにとって一番の見せ場は、ラオウとの対決だと思います。どうやってラオウをいさめていく芝居をできるか。そこに最大の焦点を当ててやれたらいいなと思います。
12月の本番を迎える頃は、新型コロナウイルスの感染拡大の状況がどうなっているのか……。正直、分かりません。でも、我々の仕事というのは、お客様に見ていただいて初めて表現出来るものです。我々は劇場でお待ちしておりますので、ぜひよろしくお願いします。
取材・文・撮影=五月女菜穂
公演情報
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
脚本・作詞:高橋亜子
振付:辻本知彦 顔安(ヤン・アン)
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ/染空间 Ranspace/イープラス
主催:梅田芸術劇場
お問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3800 (10:00~18:00)
https://www.umegei.com/schedule/1007/
主催:中京テレビ放送
お問合せ:中京テレビ事業 052-588-4477 (平日11:00~17:00/土日祝休業)
https://cte.jp/hokuto-no-ken/