「音楽を愛して待ってくれてる人に救われてます!」新進気鋭のアーティストが大集結、開催直前『ジャイガ』スピンオフサーキット『GIGANTIC TOWN MEETING』振り返り
『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 SPIN-OFF「THE BONDS 2026」GIGANTIC TOWN MEETING -THANKS 10TH GIGA-』ACE COLLECTION 撮影=キョートタナカ
いよいよ2026年7月25日(土)・7月26日(日)・8月1日(土)・8月2日(日)に開催が迫った、今年10周年を迎える夏の野外フェス『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL』こと『ジャイガ』。これに向けたスピンオフイベントとして、2021年から開催されているサーキットイベント『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 SPIN-OFF「THE BONDS 2026」GIGANTIC TOWN MEETING -THANKS 10TH GIGA-』が、4月12日(日)、梅田BANGBOO、Banana Hall、梅田Zeelaの3会場で開催された。この日は『GIGANTIC TOWN MEETING』史上最多である全36組の「今絶対に観てほしい新しいアーティストたち」が大集結。ミュージックラバーが生のライブを感じつつ、梅田の街とライブハウスをサーキットした1日となった。今回SPICEでは、編集部注目の8組をピックアップして振り返る。
『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 SPIN-OFF「THE BONDS 2026」GIGANTIC TOWN MEETING -THANKS 10TH GIGA-』2026.4.12(SUN)@梅田Banana Hall、梅田BANGBOO、梅田Zeela
サーキットイベントにぴったりの晴天に恵まれた当日。2年連続でがソールドアウトしたこともあり、リストバンド交換所&グッズ販売所が設置されたBanana Hallの2Fは、朝から長蛇の列。若者や大人はもちろん、中には海外のオーディエンスも散見され、日本のアーティストがグローバルに活躍していることが伝わってきた。
今年はタイムテーブルやリアルタイムの会場の混雑状況などをチェックできるイベント公式アプリに、新機能の「TOWN MEETING COIN」が登場した。イベント中は随時「クエスト」が発令され、そのミッションを達成すると「コイン」をゲットできる。集めたコインで、夏の『ジャイガ』のを含む豪華プレゼント抽選に応募できるという企画。「アーリーチェックイン」「トップバッターから華麗にスタート!」など、早速数々のミッションが出されていたが、「新たな出会いを!」と題したクエストでは、「Banana Hallの2Fに設置されたガチャを回し、今から観るアーティストライブを決めよう」ということで、こちらも長蛇の列が。同場所のチラシブースではQRコードを読み取るミッションもあり、次に観に行くライブ情報をゲットすることもできた。サーキットイベントの醍醐味は、これまで知らなかったアーティストに出会えることだが、ゲーム感覚でイベントをより楽しめ、主催側が出会いの選択肢を広げてくれるのは非常に斬新だった。
ミーマイナー
撮影=キョートタナカ
梅田BANGBOOでイベントのトッパーを飾ったのは、2024年東京発、5月にメジャーデビューを果たすミーマイナー。『GIGANTIC TOWN MEETING』には2度目の登場だ。SEが流れ、美咲(Vo.Gt)、さすけ(Ba)、わたさん(Gt)、葵(Dr)が登場すると、パンパンのフロアが大歓声に包まれる。美咲は「朝から集まってくれてありがとう!」と明るく挨拶し、勢いよく「レモンガール」をかっ飛ばす。ライブ中もどんどん人が押し寄せる人気ぶりで、フロアに入りきれず階段から観ていた人たちも。さすけはそんなファンへの気遣いも忘れず、美咲と2人でしっかりとコミュニケーションを取っていた。
撮影=キョートタナカ
「ワンルームナイト」「純文学」に続いては、アニメ『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』のエンディングテーマでメジャー1stシングル「部屋とガラクタと私」を披露。アッパーなロックチューンに牽引され、サビではハンズアップ! さらに「あくまで生活」でシンガロングを巻き起こし、「君の言う通りだった」で一層パワフルに締め括った。「これが私が信じたミーマイナーという音楽だ! ライブは生き様!」と叫んだ美咲の想いは、きっとメンバー共通なのだろうと思える良い空気感。トッパーらしいのびのびとフレッシュなライブで印象づけた。
撮影=キョートタナカ
撮影=キョートタナカ
撮影=キョートタナカ
Laughing Hick
撮影=浜村晴奈
サウンドチェックから熱く盛り上げていたのは、昨年梅田ZeelaのトリをつとめたLaughing Hick。2024年から3年連続の出演で、今年はBanana Hallに立った。ホリウチコウタ(Vo.Gt)が「遊ぼうぜ大阪ー!」と叫び、「愛してるって」「ホンネ」と軽快かつメロディアスなナンバーで熱をアゲていく。安定感抜群のあかり(Ba)とたいち(Dr)のリズム隊に、ホリウチのハリのある歌声、ギターリフが重なり、気持ちの良いバンドアンサンブルが会場を包んでいった。
撮影=浜村晴奈
フロアはクラップで呼応し、手を左右に振って思い思いにダンス。「ぐちょぐちょになって帰ろうぜ!」と披露された「休憩と宿泊」は、赤裸々な恋の歌詞と歌謡的なメロディーが印象的な1曲。2番ではラップ調の歌唱もあり、緩急つけた構成と演奏で、どっぷりと世界観に惹き込んでいった。見渡す限りのオーディエンスが手をあげた「マラカイト」、「毎日楽しいことばっかりじゃないからライブハウス来たんだろ? だったらバカ騒ぎしようぜ!」というホリウチの煽りでさらに火がついた「愛なんて嘘は置いといて」を経て、最後は「女だから」をドロップ。ワンマンさながらの一体感で一気に駆け抜けた30分だった。
撮影=浜村晴奈
撮影=浜村晴奈
撮影=浜村晴奈
ガラクタ
撮影=キラ
Banana Hallの4番手に登場したのは、名古屋発のガラクタ。フロアを埋め尽くしたオーディエンスから漂う期待感が、彼らの人気をうかがわせる。ちゅうじょう(Dr)、こた(Gt)、ひろと(Ba)、はる(Vo.Gt)が元気にステージに現れ、ライブはギターロックチューン「貴方依存症」からスタート。はるの丸く柔らかな歌声とポップなバンドアンサンブルは、まるで春の風のような心地良さを感じさせる。
撮影=キラ
撮影=キラ
恋する気持ちをピュアに綴った「一生片想い」「一目惚れ」を続けて披露すると、はるは「3年目の出演です! 本当にありがとうございます!」と感謝を口にして「急遽みんなの前でやりたい新曲が増えたので、30分で今までで1番曲詰め込んでるんよ」と述べ、アニメ『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。Season2』のエンディングテーマ「たられば」を鮮やかにプレイ。その後も「あくびがうつる」「キミに似合うワタシ」「ルックアットミー」など、メロディーラインが秀逸な恋愛ポップスを連投。最後は女心をみずみずしく歌った「アイラブユーが足りないの」で一体感を作り上げた。全9曲、たっぷり聴かせたセットリストで、存分にバンドの魅力を提示した。
撮影=キラ
撮影=キラ
Chimothy→
撮影=浜村晴奈
梅田Zeelaには、『GIGANTIC TOWN MEETING』初出演のChimothy→が登場。暗幕の向こうから「よろしくお願いしまーす!」と元気な声が聞こえ、チャンバワンバの「She’s Got All the Friends That Money Can Buy」をSEに松尾あかり(Gt.Vo)、泉遼馬(Ba)、木村花穂(Dr)が姿を見せる。松尾は気合いたっぷりに「たくさん(来てくれて)ありがとう! ライブやるぞー!」と叫び、「猫ニモマケズ」を超絶パワフルに解き放つ。真っ直ぐに突き抜ける松尾の歌声とキャッチーなメロディーは高揚感を誘い、心底楽しそうに演奏するメンバーに牽引され、自然とフロアも笑顔に。泉はぐんと前に出て観客と距離を近づける。
撮影=浜村晴奈
撮影=浜村晴奈
「さよならファットネス」を演奏して熱を引き上げると、4月8日にリリースされた最新曲「ひとつになって」、夏先取りのシャイニーな「SUMMER DAYS」をエネルギッシュに投下。どの曲もグッドメロディーで純粋に心が躍る。松尾は「ここは夏フェス会場ですか?っていうぐらい楽しいです! 私らがもらってる30分間、目が合う30分間だけはこんなにも楽しいんだよ、明日からの活力になればいいなと思ってライブしてます!」と笑顔で想いを伝え、最後に「エストレヤ」を全力投球。まさにフルスピードで元気120%のライブを魅せてくれた。
撮影=浜村晴奈
撮影=浜村晴奈
OddRe:
撮影=キラ
飛ぶ鳥を落とす勢いのOddRe:も『GIGANTIC TOWN MEETING』初出演。Banana Hallは超満員だ。リハで機材トラブルが発生したが「何とかなるでしょ、うちらなら!」という頼もしい言葉で板付のままライブをスタート。1曲目はメジャーデビュー曲「Revival」。AirA(Vo)から放たれる圧倒的なボーカルは、もう格別。SOI ANFIVER(Gt.Comp.Trackmaker)のギターソロもノイジーにわななき、フロアは沸きに沸きまくる。
撮影=キラ
続いて「東京ゴッドストリートボーイズ」で激しく会場を揺らす。既にアツアツの会場だが、SOIが「今日は俺らの原液みたいなとこを見せる感じになっちゃうと思うけど、その分楽しみ方があるはずだから力貸してくれますか?」と言うとよりヒートアップ。「shiori」をスウィートに響かせた後は、再びギアを上げて「CRASH OUT!!!」で攻めていった。ユウキ サダ(Ba.Vo)のコーラスとループするリフがAirAの歌声に絡みつき、フェイクもキメもセッションもバチバチにキマる。AirAは「ここBanana Hallなんだけどさ、バナナ持ってきた!」とバナナを1本取り出すボケで笑わせ、「生演奏の底力見せるか!(SOI)」とアクセル全開でラストチューン「FEVER TIME」までを爆走。ピンチもチャンスに変えてファンとの熱い夜を生んだOddRe:だった。
撮影=キラ
撮影=キラ
撮影=キラ
Czecho No Republic
撮影=キラ
昨年結成15周年を迎えたCzecho No Republicは、Banana Hallを一瞬にしてパーティー会場に染め上げた。SEが流れ、サポートのオオナリヤスシ(Ba)、山崎正太郎(Dr)、砂川一黄(Gt)、タカハシマイ(Gt.Syn.Vo)、武井優心(Vo.Ba)が順にステージイン、山﨑の華麗なドラムフィルから「Dream Beach Sunset」を弾けさせる。分厚いアンサンブルに溶ける武井とタカハシの歌声が美しい。フロアには見事なクラップが花咲き、サビでは振付でひとつに。武井は嬉しそうに「いいね!」と笑い、伸びやかに疾走する「No Way」を投下。「これぞチェコ!」というキラキラサウンドと多幸感で胸がいっぱいになる。
撮影=キラ
撮影=キラ
武井は「全員をハッピーの向こう側へ連れていきたいんですけども、最後までお付き合いいただけますか!」と煽り、広島県の遊園地「みろくの里」の新テーマソングで5月リリースの「アンビリーバブルデイズ」を披露。電子サウンドに乗って砂川のギターソロが爽快に響き渡る。15年のキャリアを積んでもなお、チェコが纏う新鮮さは唯一無二だ。武井が「俺たちのライブを観て街に飛び出したら、ちょっとだけ景色が変わって見える、光が明るく見える」と述べていたが、まさにその通り。ラストは最高潮のグルーヴで「Amazing Parade」「Firework」と走り抜け、解けない魔法をかけてくれた。
撮影=キラ
撮影=キラ
撮影=キラ
ACE COLLECTION
撮影=キョートタナカ
BANGBOOのトリは、たつや◎(Vo.Gt)、LIKI(Gt)、Mochi(Ba)、RIKU(Dr)からなるロックバンド・ACE COLLECTION。まずは「この季節にぴったりの曲から始めよう」と言葉を添えて、ドラマ主題歌に書き下ろした「70億にただ1つの奇跡」をしっとりと響かせる。一聴しただけで感じる、たつや◎の歌唱力と楽器隊の演奏力の高さ。大切そうに歌い上げると、ここからは一転。「トリは1日を締め括る最後のステージ。ブチ上がるしかないだろ! 思い切りいこうぜー!(たつや◎)」と力強く叫び、アッパーチューン「ヘンゼルとグレーテル」を叩き込んだ。
撮影=キョートタナカ
撮影=キョートタナカ
メロディアスなギターリフが炸裂した「1min/365days」ではOiコールも起こり、フロアはゴキゲンで拳を突き上げる。90’sを思わせるギターソロや同期の鍵盤もアクセントになるロックチューン「モノクロシティ」では、特大ジャンプで一体感を増幅。続けて4月11日にリリースされた最新シングル「END GAME」を投下した。華やかなホーンとヒリヒリしたロックが融合したイントロから始まるこの曲は、2番でより加速! 4人が繰り出す大迫力のサウンドがその場にいる全員を巻き込んで躍動し、「December 9」で最高の熱を作り出した。
撮影=キョートタナカ
撮影=キョートタナカ
撮影=キョートタナカ
カネヨリマサル
撮影=キラ
いよいよ大トリ、Banana Hall。「ライブハウスには色んなことがつきものです。でも音楽をライブハウスを愛して待ってくれてる人、みんなの心の器の広さにいつも救われてます! 私たちができるお返しのライブをやって帰ります!(ちとせみな(Vo.Gt))」と想いを届け、情熱的なライブで圧倒したのは、大阪出身のカネヨリマサル。
撮影=キラ
ちとせ、いしはらめい(Ba)、もりもとさな(Dr)が大きく振りかぶって「ハッピーニューデイ」を鳴らすと即座にクラップが発生。シンガロングも巻き起こり、会場の熱が急上昇。ちとせは「こうやって目の前で待っててくれるって、ほんまに嬉しいんです。涙出そうなくらい」と叫び、新曲「桃色ロマンス」をスウィートに響かせる。続く「春」は、ちとせの春への複雑な想いが閉じ込められた曲。ブレイクや弾き語りを交えた構成で、切なくもパワフルに感情を表現した。
撮影=キラ
撮影=キラ
彼女たちは今年で結成12周年。「大阪のバンドとして地元のイベントに大トリで選んでもらえる、観に来てもらえる。すごく背筋が伸びるし、ちゃんとみんなに大事なものを持って帰ってほしいと思う」とこの日出演できたことに触れ、バンドへの矜持を口にする。そして、聴く者を元気づける「ぜんぶオーライ!」をストレートに贈り、骨太アンサンブルに熱を宿した「ガールズユースとディサポイントメント」でとびきり高らかにフィニッシュした。
撮影=キラ
撮影=キラ
大喝采は、すぐさまアンコールを求めるクラップへと変化。ステージに戻った3人は「グッドバイ」を全身全霊でぶつけてファンとの絆を深める。ライブを終えて「また生きて、拳見せに来てください(ちとせ)」と充実の表情を浮かべた3人の佇まいは、堂々として本当にカッコ良かった。
撮影=キラ
こうして『「THE BONDS 2026」GIGANTIC TOWN MEETING -THANKS 10TH GIGA-』は無事に終了した。生のライブならではの1日で、オーディエンスの胸には特別な記憶として刻まれるだろう。
なお夏の『ジャイガ』に、今回レポートしたLaughing Hick、OddRe:、Czecho No Republic、ACE COLLECTION、カネヨリマサルも出演することが決定している。史上初の4DAYS開催、10周年の『ジャイガ』を全力で楽しんでほしい。
取材・文=久保田瑛理 写真=オフィシャル提供
イベント情報
『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 -THANKS 10TH GIGA-』
日時:2026年7月25日(土)・7月26日(日)・8月1日(土)・8月2日(日)
会場: 大阪・舞洲スポーツアイランド
4DAYS:大人 ¥42,000 / 小学生 ¥16,500
3DAYS:大人 ¥33,000 / 小学生 ¥14,000
2DAYS:大人 ¥22,000 / 小学生 ¥10,000
1DAY:大人 ¥12,000 / 小学生 ¥5,500
▶︎DLこちら https://giga.link.fespli.com
企画/制作:KYODO KANSAI
後援:FM802/SPACE SHOWER TV
イベント情報
出演:アンジュルム、SKE48 ミミフィーユ、カラフルスクリーム、⾼嶺のなでしこ、ドラマチックレコード、ナナコロビヤオキ、NEO JAPONISM、BEYOOOOONDS、Pretty Chuu、僕が⾒たかった⻘空、yosugala、@onefive