「まさかタイでバズるとは」海外旅行のリアルを歌に、SNSで話題のTAMAZO初取材ーー衝撃を受けた旅、音楽への挑戦、そして人生初ライブへの想いを語る

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2026.7.31

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世界中を旅しながら、訪れた国の言葉や文化を取り入れた楽曲をSNSで発信し、注目を集めているアーティスト・TAMAZO。タイ語を織り交ぜた「サワディークラップトラップ」は現地でも話題となり、日本のみならず海外へと活動の幅を広げている。しかし、彼が本格的に音楽活動を始めたのは2026年に入ってから。わずか数カ月でアルバム3作品、EP2作品をリリースし、シングルを含めると発表した楽曲はすでに50曲以上。その驚異的な制作ペースと尽きることのない創作意欲は、どこから生まれているのだろうかーー。

滞在中のブラジル・リオデジャネイロから、初インタビューに応じてくれたTAMAZO。彼はなぜ世界を巡り、なぜ音楽を作るようになったのか。旅先で出会った人々や文化は、どのように彼の楽曲へと息づいているのか。その原点から現在地までの旅路を訊いた。

さらに、8月8日(土)には大阪・club JOULEで開催される『FILTER88 “25th Anniversary Year”~夏の祭典スペシャル!!~』への出演も決定。この日が、自身にとって初めてのライブステージとなる。ET-KINGやTEEら名だたるアーティストと同じ舞台に立つ記念すべき一夜は、TAMAZOにとって新たな挑戦であり、音楽人生の大きなターニングポイントとなるはずだ。ぜひその姿を見届けてほしい。

英語も話せなかった青年が、世界中を旅するアーティストに

ーーTAMAZOさんの経歴について振り返っていけたらと思うのですが……この取材を受けていただいている現在は、ブラジルに滞在されているそうですね。

はい、今はリオデジャネイロにいます! 今回はペルーから入って、友達とアマゾンへ行き、そのあとサンパウロを経由してリオまで来ました。南米を横断するような旅ですね。一番の目的はアマゾンだったんですが、ちょうど滞在中にサッカー日本代表のワールドカップでブラジルとの対戦が決まって、「それならブラジルまで行こう」と。

ーー地球の反対側からありがとうございます! 「TAMAZO」としての活動は、いつごろから活動をスタートされたのでしょうか?

活動を始めたのは5〜6年前ですね。もともとInstagramのアカウント名が自分のあだ名みたいな感じで「TAMAZO」で、海外の方にも親しみを持ってもらいやすいし、そのまま使うようになりました。

ーーInstagramは、音楽活動をするためにスタートしたのですか?

最初は旅をするのが好きだったので、海外で撮った写真や動画を投稿する目的でしたね。そのあと音楽を載せるようになったんですが、そこから一気に広がって多くの方に知っていただけるようになりました。

ーー海外を旅するように行くようになったキッカケは?

当時お付き合いさせていただいていた女性と行ったタイでの体験です。初めての海外で、文化の違いに衝撃を受けて「海外っておもしろいな」と思って。その後、ひとりでインドに行って、そこからバックパッカーとしていろいろな国を旅するようになりました。

ーーお仕事をされながら、お休みに旅をするような。

そうですね。自営業だったのである程度自由は利いたんですが、休めても1週間から10日くらいで。それだと旅行者として終わってしまう感覚があり、それは嫌だなと。観光地よりローカルな場所が好きだし、せっかくなら1〜2か月滞在して、その土地の暮らしや文化に触れたいと思うようになりました。言葉が通じなくても、現地の人たちと過ごす時間が本当におもしろくて。

ーー初海外のタイで、特に印象に残っている出来事はありますか。

音楽ですね。クラブが並ぶ通りがあって、爆音で音楽が流れていて、世界中の人が踊っているんです。日本のクラブって、中へ入らないと雰囲気が分からないじゃないですか。でも海外はオープンなので、外からでも全部見える。「このDJいいな」と思ったら、そのまま入れるんですよ。あの空気感には、本当に衝撃を受けました。「日本にはこんな場所はないな」と思いましたね。

ーーそこからどうやって、今の音楽活動に?

海外でいろんな経験を重ねていくうちに、「もっと話せるようになりたい」という気持ちが強くなって。そもそも英語すらほとんど話せなかったので、なんとか旅先で仲良くなりたくって。日本語だけじゃなく、その国の言葉も交えて歌えば、もっとコミュニケーションが取れるんじゃないかと思ったんです。その「話したい」という気持ちから、日本語と現地の言葉を組み合わせた楽曲を作るようになりました。ありがたいことに、その曲をたくさんの人に聴いていただけて、今の活動につながっています。

ーー海外へ行く前から、曲作りはされていたんですか。

全然やったことがありませんでした(笑)。本当にカラオケが好きなくらいで、曲を作るなんて考えたこともなかったですね。

ーーということは、独学で?

そうですね。AIのおかげで、専門的な知識がなくても曲を作れる時代になったので。英語でプロンプトを入力したりはしますが、「これなら自分にもできる」と思って作り始めたんです。なので、本当に最初は遊びで、友達の犬の歌とか、本当にくだらない曲ばかり作っていました(笑)。もちろん、それをSNSに投稿しても誰も喜ばないので、「自分だから作れる曲って何だろう」と考えるようになってから、本格的に今のスタイルになっていったと思います。

ーーターニングポイントになった曲はありますか?

バリ島の遊び方ガイドのような曲ですね。「ここへ行ったほうがいい」「これを食べたほうがいい」「空港に着いたら最初にこれをしよう」というような、旅行ガイドをそのまま歌にしてみたんです。すると予想以上に再生されて、「こういう曲を求めてくれる人がいるんだ」と分かり、そこから旅先ごとの楽曲を作るようになりました。

ーー最初からSNSでアップすることや、見られることを意識していたんですね。

もちろんです。SNSで伸ばしたいという気持ちは最初からあったので。でも曲を作る時は映像のことは考えていません。まず曲を作って、そのあと歌詞に合う映像を編集しています。だから、あくまで音楽が先ですね。

ーー実際に現地の文化を知り体験したことが、しっかり曲に反映されているから旅の映像とマッチしているんだろうなと感じました。アップした曲を通して、旅を疑似体験してもらいたい、という思いもありますか。

僕の旅を一緒に体験してもらえたらうれしいですね。知らない国や文化を、音楽を通して楽しんでもらえたらと思っています。

ーー曲をアップされてから、いわゆるバズるまですごいスピードですね。

早かったですね(笑)。SNSを本格的に始めてから、伸びるまで3〜4か月くらいでした。本格的に曲を出し始めたのも今年に入ってからですから。

ーーすでにかなりの曲をリリースされてますよね。

AIも使いながら、かなりのペースで作っていますね。正直、毎日でも作れます! でもワクワクしてもらえるような打ち出し方も考えたいので。できた曲は、自分で聴いて「これはいいな」と思った曲をどんどんリリースしています。

ーー外国語の楽曲は、制作過程で現地の方に聴いてもらったりするのですか?

一番最初に外国語を取り入れたバリ島の曲は、タクシーの運転手さんに聴いてもらいました。そしたら「日本語とインドネシア語が混ざってておもしろいね!」とすごく喜んでくれて。その反応を見て、「これなら世界中で作れるかもしれない」と思えたところもありますね。

ーー現在の拠点は、日本になるのでしょうか?

そうですね。あとこれからタイとの2拠点になります。タイ語を覚える曲の「サワディークラップトラップ」が現地ですごい広がって。この曲をキッカケに、企業の方からも声を掛けていただくようになったので、今はタイでの仕事の話も増えてきそうなので。最近はタイの観光に関わる方とお話しする機会もあったり、日本とタイをつなぐインフルエンサーの方々と、一緒に何かできないかという話も進んでいます。音楽だけではなく、人と人をつなぐ活動にも広げていけたらうれしいですね。

ーーこれまで、どれぐらいの国を旅されてきたのですか?

25か国ぐらいかな?

ーーその中でも特に印象に残っている国は?

やっぱりインドですね。僕がバックパッカーになるキッカケをくれた国なので。牛が普通に歩いているし、街の匂いも日本とはまったく違っていて。「もう二度と来ない」と思ったくらいなんです(笑)。でも、結局また行ってしまいました。それくらい不思議な魅力がある国なんです。

ーー何がそこまで惹きつけるのでしょう。

全部ですね。日本とは価値観も文化も全然違うので、最初は戸惑うことばかりでした。でも、その"違い"こそがおもしろいんですよね。僕は旅をするとき、「日本と比べる」というより、「そういう文化なんだ」と受け止めるようにしているので。

ーー楽曲からもその国の文化をリスペクトしているんだなとすごく感じました。

リスペクトを持つことは大事にしていますね。育った環境が違えば、価値観も違って当たり前だと思うんです。日本では考えられないことも、その国では普通だったり。逆に、日本人の行動を見て海外の人が驚くこともありますよね。だから否定するんじゃなくて、「こういう考え方もあるんだ」と受け入れる。そうすると旅が何倍もおもしろくなるし、自分自身の価値観も広がっていくんです。

ーー「インドまじ臭ぇ」という曲も、ディスのようでリスペクトですよね。

そうですね(笑)。もちろんリスペクトはありますが、この曲については「むかつく」という気持ちもあって。日本人は本当に詐欺に遭いやすくて、僕も初めて行った時に何十万円も騙されたので、その悔しさも曲にも入っています。「日本人なめんなよ」という気持ちもありつつ、それでも「どうせまた行きたくなる」ということも歌っています。実際、また行きましたから(笑)。インドって、お腹も壊すし大変なんですけど、人間として強くなれる国でもありますね。

ーーちなみに、現在滞在しているブラジルはいかがですか。

治安はかなり悪いですね。世界一周している友達が酷い目にあった話を聞いていたので、覚悟はしていましたが……。実際に来るとスラム街もありますし、日本では信じられないような犯罪が蔓延っていたり。それでも、みんな陽気なんですよ。だから危険ではあるけど、不思議と嫌な印象はありません。

ーーSNSではすごく明るいし、大胆に旅をしている印象ですが現実はそうでもないところもあると。

実際はかなり慎重です(笑)。スマホは普段パンツの中に隠していて、撮影するときだけ取り出して、終わったらすぐにしまっています。

「待っていても何も始まらない」挑戦を続けてきた人生

ーーリリースされてきた楽曲を聴いて、旅を続ける中で自分と向き合う時間もたくさんあるからこそ、書ける歌詞もあるのだろうなと感じました。Instagramにアップされているユーモアのある曲だけでなく、聴き入るようなバラードもあったり。

そう言っていただけてうれしいです。実際に一人だからこそ自分と向き合う時間がすごく多くて、旅は孤独との戦いなんですよね。

ーーその時間が曲につながる。

そうですね。Instagramではできるだけポジティブな自分を見せたいと思っているんですけど、自分の中にある弱さや不安は全部楽曲にして出すようにしています。だから曲を聴いた方から「TAMAZOさんもこんなことを考えるんですね」と言われることもあります。

ーーしっかりと聴かせる「挑戦人生」は、自分自身を励ます歌にも聴こえました。

完全に自分への曲ですね。僕はずっと挑戦を続けてきた人生なので、不安や恐怖に負けそうになった時に、「まだまだこんなもんじゃない」と自分を鼓舞するために作りました。

ーー「Tinder入れてる奴アホ」も、恋愛というより"行動すること"の大切さを歌っていますよね。

そうなんです。恋愛だけじゃなくて、仕事も人生も同じで目の前にチャンスがあるなら、自分から動いたほうが早いと思うタイプで。旅先で一緒だった友達がずっとマッチングアプリを見ていたんですけど、こんなに「目の前にたくさん可愛い子がいるのに」「声をかければいいじゃん!」と思ったのがキッカケでした(笑)。

ーーその考え方は、旅にも音楽にも共通していますね。

そうですね。待っていても何も始まらない。だから僕は、行きたい国があれば行くし、会いたい人がいれば会いに行く。その積み重ねが、今の音楽になっているんだと思います。

TAMAZO - 人生を楽しむ方法(Official Music Video)

ーータイ語で制作した「サワディークラップトラップ」は、大きな反響を呼びました。

僕の誕生日である4月25日にリリースした曲で、ちょうど同じ頃に「31 still free」も制作していて、次のアルバムへ収録しようという流れで完成した曲です。振り返ると、あの時期が一番大きなターニングポイントだったと思います。

ーー音楽活動を始めてからの、大きなターニングポイントですね。

そうですね。これまでも旅先で音楽を作ってきましたが、「本当に伝わるのかな」という気持ちはどこかにあったので。それが「サワディークラップトラップ」を公開したあとは、タイの方々から本当にたくさんコメントが届いて。外国語で作った曲がしっかり届いたことがすごくうれしくて、「ああ、この方向で間違っていなかったんだ」と自信になりました。タイの人たちは本当に陽気で、音楽が流れたら自然と踊り始めるような文化があるんです。だから僕も「みんなで踊れる曲」をイメージして作ったし、実際に現地で過ごして、「タイの人はこういう空気感が好きなんじゃないかな」と感じたものを、そのまま曲に落とし込んだので、しっかり伝わったことがうれしかったですね。

ーー現地で暮らし、人と交流しているからこそ作れる音楽ですよね。

ネットで調べただけでは絶対に分からない空気があると思うので。実際に現地の人と話して、一緒に笑って、ご飯を食べて。そういう経験があるから、「このテンポが合いそう」「この言葉なら自然に伝わる」という感覚が生まれると思っています。だから僕は、旅をしてから曲を作る。その過程をこれからも大切にしたいですね。

ーー今後は、さらにさまざまな言語へ挑戦していくのでしょうか。

やりたいですね。スペイン語もやりたいですし、ポルトガル語も。英語の曲も少しずつ増やしていこうと思っています。旅を続けながら、その土地の言葉や文化を取り入れた音楽を届けていきたいですね。海外を意識した活動は、これからもっと増えていくと思います。

「爪痕を残したい」大阪で人生初ライブに挑戦

ーーさて、8月8日(土)には大阪で人生初ライブとなる『FILTER88』への出演が決まっています。この日もTAMAZOさんのキャリアで大きなターニングポイントになるのではないかなと思います。イベントへの出演は、どういったキッカケで決まったのでしょうか?

SNSで僕のことを知ってくれた、主催の夢番地 大野さんが突然DMをくださって。最初は「え、本当に僕ですか?」という気持ちでした(笑)。ずっと音楽を聴いてきて、カラオケで歌わせていただいていたような大好きな方とご一緒できるなんて思ってもいなかったので、信じられなかったですね。割とレスポンスはなんでも早い方なんですけど、こればっかりは返信しようか迷ってて、友達に相談したら絶対に連絡した方がいいって言われて。確かにこれはチャンスだなと思って、即決で返信しました。いつかライブはやりたいと思っていたんですけど、正直「まだ早いかな」という気持ちもどこかにあって……。だから今回声を掛けてもらえたことで、背中を押してもらいましたね。ちなみに、大阪は僕のフォロワーさんが一番多い地域なんで、より楽しみでもあります。インスタライブをした時に、「大阪でライブしてください!」ってメッセージいただいたくこともあるので、初ライブはいつか大阪かなと勝手に思っていたところもあり。そんな中でオファーいただけたことにも縁を感じています。

ーーライブ自体が初めてなんですよね?

そうなんです。人前で歌ったのは、これまで友達の結婚式と、石垣島に住んでいた時にのど自慢大会ぐらいです(笑)。ちなみに、そののど自慢大会では、審査員特別賞をいただきました!

ーー初ライブへの不安はありますか?

もちろんあります(笑)。旅は一人でもできますが、ライブは一緒に作ってくれる人がいて、お客さんがいて初めて完成するものですよね。そこは今まで経験してこなかった世界なので、楽しみでもあり、不安でもあります。でもワクワク99で、緊張が1ですね! 

ーー先程お話にもありましたが、ずっと好きで聴いていた憧れのアーティストたちと同じステージに。

本当に、すごいことですよね。ET-KINGさんもTEEさんもずっと聴いていたし、カラオケで歌わせていただいてましたから。嬉しいなぁ、まじで。TEEさんの「ベイビー・アイラブユー」はどの国でも伝わるので、海外のゲストハウスで歌わせていただいたりしてました。そうやって歌ったことで友達になったり、ギターができる人と一緒に歌ったりして遊んでいたので。あの時の経験が、まさかこんなふうにつながるなんて、想像もしてませんでした。しっかり楽しみながら、爪痕を残したいと思います! 

ーー初ライブのその先の展望は?

旅も音楽も好きなことを続けるために、しっかりお金を稼いで、どんどんやりたいことをこれからも叶えていきたいなと思います。そのためには、しっかりライブをやりきって、「TAMAZOすげえじゃん!」って思ってもらわないといけないですよね。この日のライブで初めて知ってくれた人が、また僕の曲を聴いてくれるように。そこからどんどん広がって、今までの日本の常識をひっくり返すような、今までなかったようなインパクトを起こしたいです!

取材・文=SPICE編集部(大西健斗)

アーティスト情報

ライブ情報

『FILTER88 “25th Anniversary Year”~夏の祭典スペシャル!!~』
日程:2026年8月8日(土)
会場:大阪・club JOULE
OPEN/START13:30(19時終演予定)

出演:デリカテッセン/ET-KING/MACK JACK/ONE☆DRAFT ROYALcomfort/SEAMO/ソナーポケット/TEE 人生初ライブゲスト:TAMAZO 一曲入魂ゲスト:BAKI 名誉顧問:TSUBOI(アルファ)
 
・ドリンク代別:
スタンディング:¥6,800/U-20:¥4,500
※未就学児童入場不可*20歳以下はU-20対象

【information】

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