美術で「ヒロシマの心」を伝える 『モナ・ハトゥム展』が広島市現代美術館にて開催に

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2017.6.9

『モナ・ハトゥム展』が、2017 年7 月29 日(土)〜10 月15 日(日)にかけて広島市現代美術館にて開催される。

世界最初の被爆地である広島市は、世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を美術を通して世界へ訴えることを目的とし、1989 年にヒロシマ賞を創設、3 年に一度授与してきた。本展は、その第10 回ヒロシマ賞の受賞者となったモナ・ハトゥムの受賞記念展となる。

モナ・ハトゥムは、パレスチナ人の両親のもと、1952年にレバノンで生まれた。イギリスに旅行をしていた1975 年、レバノン内戦の勃発により帰国不可となる。以来、レバノンそしてイギリスという異境に暮らしてきたパレスチナ人として、二重に追放された自らの境遇に根ざしながら、疎外された人間の苦しみや、政治的な抑圧、ジェンダーの問題など様々な社会的矛盾を、パフォーマンスや映像、そしてインスタレーションや彫刻で表現してきた。

日本で初めての本格的な個展となる本展では、これまでの代表作を紹介するとともに、受賞決定後に広島を訪れた作家が制作した新作を展示する。人類の歴史において最も悲惨な出来事の一つであるヒロシマを、さらに普遍的な問題として考える本展。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

イベント情報
第10 回ヒロシマ賞受賞記念
モナ・ハトゥム展


【会期】 2017 年7 月29 日(土)〜10 月15 日(日)
【会場】広島市現代美術館
【開館時間】 10:00-17:00 ※入場は閉館 30 分前まで
【休館日】 月曜日 ※ただし祝休日に当たる場合は開館し、翌日休館
【観覧料】 一般1,030(820)円、大学生720(620)円、
高校生・65 歳以上510(410)円、中学生以下無料
※ ( ) 内は前売りおよび 30 人以上の団体料金

 

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