片岡仁左衛門、南座の『吉例顔見世興行』の「河内山」に意欲――「計算せず、自然と言葉が出てくるように」【オフィシャルインタビュー到着】
片岡仁左衛門
12月1日(火)~24日(木)まで、京都・南座で『當る未歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』が上演される。公演に先立ち、「河内山」に出演する片岡仁左衛門の取材会を実施。「河内山」は、宗俊の「悪に強きは善にもと」ではじまる七五調の名台詞で大きな見せ場となる、河竹黙阿弥の名作。悪党ながらも人物の大きさや色気、愛嬌も兼ね備えた河内山宗俊を勤める仁左衛門のオフィシャルインタビューが到着した。
平成27年1月大阪松竹座『河内山』 (C)松竹
――『河内山』河内山宗俊を演じるにあたって。
今年も南座の顔見世興行に出演することができ、ほっとしています。この演目は以前から、顔見世興行での上演のリクエストがございました。七五調の名台詞が有名ですが、間や緩急を計算して台詞を話すのではなく、自然と言葉がでてくるようにしなければならなりません。たくさんの諸先輩方、同輩の「河内山」から教えてもらって、自分なりの「河内山」を作らせていただきました。河内山宗俊の魅力は、「悪に強きは善にもと」という台詞にあるように、弱きを助けて、権力に抵抗するところです。私が「河内山」演じる時は、「質見世」の場面から上演することにしております。そして、最大のみどころは最後の「玄関先」での台詞です。初心者のお客様にも分かりやすく、最初から最後まで楽しんでいただけるかと思います。
――本公演で襲名披露を行う三代目尾上辰之助について。
私は紀尾井町のおじさま(二世尾上松緑)には随分可愛がっていただきました。また、そのご子息の初世尾上辰之助さんとも同世代で仲良くさせていただきました。そのようなご縁の深いお家の方が襲名される舞台に一緒に出られるということは、私も嬉しい限りです。三代目の辰之助さんは女方としても良い役者です。以前、私が歌舞伎座で彼とご一緒した時も、しっかりと役の気持ちを掴んで勤めておられました。彼を含めて、若い役者の皆様のご活躍を期待しております。
片岡仁左衛門