クロハゲワシを国内で唯一見られる場所「九十九島動植物園森きらら」vol.1

レポート
2016.4.19

「のど袋」を膨らませて歌うフクロテナガザルも必見!

佐世保市の中心部西側、九十九島(くじゅうくしま)を眼下に望む高台にある「九十九島動植物園森きらら」(長崎県佐世保市)は、「佐世保市亜熱帯動植物園」として1961年に開園。2011年、開園50周年を機に、「九十九島動植物園」と園名が変わり、同年7月に愛称「森きらら」となりました。ゾウやキリン、ライオンなどの大型動物をはじめ、開花のシーズンには美しさと香りで人々を魅了するバラ園など、園内には様々な動植物が展示されています。

クロハゲワシ

クロハゲワシ

見逃せないのが、なんといってもクロハゲワシ。国内でクロハゲワシを見ることができるのはここだけです。このクロハゲワシは、迷って長崎県五島列島の若松町に飛来し、衰弱したところを保護された個体。保護された地名にちなんで、「若子」と名付けられました。翼を広げると、2.5メートルもあるそうです。

アムールヤマネコ

アムールヤマネコ

また、長崎県の対馬にのみ生息する国の天然記念物、ツシマヤマネコも飼育されていますが、繁殖時期を迎えていたため、この日は非展示となっていました。ツシマヤマネコは、絶滅危惧種に指定されており、同園を含めても国内で10施設でしか飼育されていません。この「森きらら」では2014年に繁殖に成功しており、各施設と連携して飼育下繁殖の推進に取り組んでいます。

そんなツシマヤマネコの隣に展示されているのは、アムールヤマネコ。こちらは、活発に動く様子を見ることができました。アムールヤマネコは、ベンガルヤマネコというアジアに広く分布するヤマネコの1亜種。対馬に生息しているツシマヤマネコも、ベンガルヤマネコの1亜種です。両方が展示されていたら、いったいどのような違いがあるのか見比べてみましょう。
 

園内を歩いていると、サルたちの賑やかな声が聞こえてくるかもしれません。同園では、フクロテナガザル、アジルテナガザル、シロテテナガザルという、3種類のテナガザルが飼育されています。

フクロテナガザル

フクロテナガザル

テナガザルは、「歌」や「デュエット」と呼ばれる発声行動を行うことが知られています。テナガザルたちの発声行動は、園内の離れた場所にいても聞こえてくるほどの大きな声。複雑な発声の組み合わせで、ペアを組んでいるオスとメスは、それぞれの決まったパートを受け持っているようです。この日は、3種類のテナガザルが一斉に歌い始め、大きな声が園内に響き渡っていました。


声が聞こえてきたら、モンキーゾーンへ行ってみましょう。普段とは違う、サルたちの様子が見られるかもしれません。フクロテナガザルには、大きな声を出すための「のど袋」があり、大きな声を出すときにはそれを膨らませています。普段は隠れている「のど袋」が膨らんだ様子は、必見です。この日は2015年11月に誕生した赤ちゃん(動画:右の足元)も、見ることができました!

モンキーゾーンの「巨大うんてい」

モンキーゾーンの「巨大うんてい」

モンキーゾーンには、高さ13メートル、全長56メートルの「巨大うんてい」があり、運がよければ、うんていを渡るフクロテナガザルを見ることができるそうです。

角煮カレー

角煮カレー

「ちょっと疲れたな、おなかがすいたな」という時は、園内にある「mori cafe」に是非立ち寄ってみてください。カレーやパスタ、うどんなどのごはんから、対馬で生産されている「対馬紅茶」や「対馬ふうき」などの飲み物までメニューはさまざま。こういった園内のお食事処をチェックしてみるのも楽しいですよ。

※画像の「角煮カレー」は、先日、販売終了となりましたが、「蜂の家カレー」(780円)などのカレーメニューは販売されています。
 

 
九十九島動植物園森きらら
住所:長崎県佐世保市船越町2172番地 
営業時間:9時~17時15分(入園は16時45分まで)
休園日:年中無休 

 

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