NEE『RUSH BALL 2022』ライブレポートーー「これがライブかー！」バンドの歴史に新たなるページを刻んだ伝説のステージ

『RUSH BALL 2022』NEE

夕焼けが美しいATMCに登場したのは、昨年の『RUSH BALL 2021』で、トップバッターを飾るはずだったNEE。今年5月に行われた『RUSH BALL☆R』で、初めての野外ライブを経験したというフレッシュな彼らは、『RUSH BALL』リベンジを果たすべく満を持して泉大津へ！　冒頭から激しいセッションをお見舞いすると「NEEです！　始めます！」と勢いそのままに「アウトバーン」から、このステージにかける想いが伝わってくる。

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「伝えたいことがある！　僕たちはどんな世の中でもただ音楽をするだけ！ひとりひとりに歌います！」くぅ（Gt.Vo）の魂のこもった言葉通り、ライブ中終始、後方までもれなく全員の顔を見渡すように歌っていたメンバーの姿が印象的だった。ダンサブルな「月曜日の歌」でファンキーなグルーヴを爆発させ、夕日（Gt）とかほ（Ba）が容赦ないソロバトルを繰り広げる「ボキは最強」では、ハンドマイクでステージを動きまわるくぅに必至にくらいつくオーディエンス。途中、くぅのちょっと卑猥なジェスチャーにあわせてダンスする場面も。自然とみんなを巻き込むパフォーマンスの秀逸さは、フェス1年目とは思えない巧みさだ。

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さらなる一体感を生んだ「万事思通」の曲終わりで、「みんな声出てる！　やばいね！」（くぅ）とATMCを埋め尽くす歓声にこたえ、「人生で初めて聴いた！」「感激！　まじで！」「これがライブかー！！」とメンバーもそれぞれに叫ぶ。野外で大歓声を浴びながら音を鳴らすという経験が初めてなのだから、興奮をおさえられないのも無理はない。そんな感動的な景色の中、ラストは、「もっとついてきてね！」と怒涛のビートで攻めたてる「第一次世界」、「不革命前夜」でハンドクラップがヒートアップ！バンドの歴史に新たなるページを刻んだステージを終えた。

取材・文＝岡田あさみ　撮影＝河上良

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