大鶴義丹演出・渡辺大主演で、唐十郎作『下谷万年町物語』を都立明治公園に特設した「紅テント」にて上演

ニュース
舞台
2026.8.5
(左から)大鶴義丹、渡辺大

(左から)大鶴義丹、渡辺大

画像を全て表示(2件)


2026年11月1日(日)~11月10日(火)までの10日間(予定)、都立明治公園(みち広場)に特設される「紅(あか)テント」にて、演劇公演『下谷万年町物語』が上演されることが決定した。

『下谷万年町物語』は、終戦直後の東京・下谷万年町を舞台に、混沌の中で生きる人々の夢と狂騒を描いた唐十郎氏の傑作戯曲。本公演は演出に大鶴義丹、主演に渡辺大という特別な布陣で、アングラ演劇が放った圧倒的な熱量を現代の東京に蘇らせる。

本公演は、アングラ演劇の中心人物である唐十郎の長男・大鶴義丹が、初めて自ら立ち上げるテント公演となる。アングラ演劇の象徴とも言える「紅(あか)テント」を明治公園に立て、当時の熱気をそのままに再現する、「状況劇場」の系譜を色濃く継承した「令和状況劇場」の立ち上げ公演となる。

また、主演を務める渡辺大の父・渡辺謙は、1981年、本作の初演で研究生ながら主演に抜擢され、記念すべき舞台デビューを飾った。かつて父が演じた役を、45年の時を経て今、息子の渡辺大が受け継ぐというキャスティングが実現した。

「レガシー(遺産)」をコンセプトの一つに掲げる都立明治公園において、戦後日本が育んだ独自の演劇文化という「レガシー」を次世代へ。時空を超えた文化の継承となる歴史的な公演に期待しよう。

演出 大鶴義丹 コメント

唐十郎の芝居について問われると、私は「問答無用の感動だ」と答える。特有の難解な物語に翻弄されながら、最後には、なぜか誰もが涙してしまう。そんな芝居だと。
私が唐十郎作品を演出する機会を得るなら、『下谷万年町物語』と決めていた。その演劇世界に幼い頃から身を置き、数々の唐作品に出演してきた経験から、この作品こそが、エンターテインメント性と文学性の均衡が最も美しく保たれた一作だと確信していたからだ。
自ら劇団を立ち上げ、演出と制作を担う覚悟を持つまでには、劇団・新宿梁山泊で2014年から10年以上にわたり、唐十郎作品に出演し続ける時間が必要だった。
そして2026年。母・李麗仙が最期まで掲げ続けた「状況劇場」の旗を受け継ぐ決意をした。その象徴である紅テントを自ら手に入れ、同じ演劇空間を生きてきた仲間たちも力を貸してくれた。
父が書き、母が演じた芝居を、今度は私が創る。その意味は、おそらく父や母が胸にあっ
たものとは少し違うのだろう。しかし私は、二人の最も近くにいた「子供」であると同時に、誰より近くで舞台を見続けた「観客」でもあった。だからこそ、演じる側には見えなかったものを知っている。その視点だけは、父や母から受け継いだものではなく、自分自身の財産なのだと思う。
私が立ち上げる「令和状況劇場」は、もちろん唐十郎作品の感動を現代の観客へ届けることを第一の使命とする。しかし、それと同じくらい大切にしたいことがある。それは、唐十郎作品が俳優を消費して燃え尽きさせる場所にしてはいけないということだ。
唐作品は俳優に膨大なエネルギーを要求する。しかしその経験が一度きりの「伝説」として消費されてしまうのでは意味がない。俳優たちの次へとつながっていくものであってほしい。

主演 渡辺大 コメント

六平直政さんは僕に会うと、いつもこの作品の稽古にうちの父を自転車の後ろに乗せて連れて行った当時の思い出を楽しそうに話してくれます。どんな思いで父がこの舞台に立ったのか、この作品と向き合ったのかを知るのが今から楽しみです。エネルギーがほとばしる作品にしたいと思います、どうかよろしくお願いします。

公演情報

『下谷万年町物語』
 
【日程】 2026年11月1日(日)~11月10日(火) 10日間 ※予定
【会場】 都立明治公園 みち広場 特設テント(東京都新宿区霞ヶ丘町5-7)

【演出】 大鶴義丹
【主演】 渡辺大 ほか
 
【主催】 TOKYO MX、Tokyo Legacy Parks株式会社(都立明治公園運営事業者) ほか
【協力】 株式会社ケイパーク
※詳細情報は今後順次発表してまいります。
※都合により変更となる場合があります。予めご了承ください。
シェア / 保存先を選択