佐藤健、小松菜奈、森山未來ら競演映画『サムライマラソン』が公開へ カルトホラー『キャンディマン』監督×『十三人の刺客』製作者が贈る
映画『サムライマラソン』 (C)”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners GAGA.NE.JP/SAMURAIMARATHON
土橋章宏氏の小説『幕末まらそん侍』(ハルキ文庫)を原作とした映画『サムライマラソン』が2019年2月22日に公開されることが決定した。
『幕末まらそん侍』は、日本マラソンの発祥といわれ、160年以上にわたり受け継がれている実在の徒歩競争・安政遠足(あんせいとおあし)をモデルとした小説。幕末、安中藩主・板倉勝明が藩士を鍛えるため、十五里(約58km)の山道を走る遠足を開催。しかし、とある行き違いにより、幕府は板倉の動きを反逆とみなし、藩士不在の城に刺客を送り込む……という物語である。
主演の佐藤健が演じるのは、普段は平凡な侍だが、実は幕府のスパイとして藩に潜入している忍・唐沢甚内。遠足に参加中の唐沢は、藩に迫る危機をいち早く察知する。さらに、藩主の娘・雪姫を小松菜奈が、藩の重役の息子で野心溢れる侍・辻村平九郎を森山未來が、侍にあこがれる足軽・上杉広之進を染谷将太が演じる。また、唐沢の上司・植木義邦役で青木崇高、隠居を言い渡された老侍・栗田又衛門役で竹中直人、安中藩に刺客を放つ幕府大老・五百鬼祐虎役で豊川悦司、藩主・板倉勝明役で長谷川博己が出演。このほか、門脇麦、中川大志、小関裕太、深水元基、岩永ジョーイ、樹阿部純子、奈緒、福崎那由ら若手俳優たちも登場。さらに、海外からは『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』のストライカー大佐役や、『ワンダーウーマン』などで知られるダニー・ヒューストンも参戦している。
企画・プロデュースは、アカデミー賞作品賞ほか9部門を受賞した『ラストエンペラー』などで知られるジェレミー・トーマス氏と、アカデミー賞外国語映画賞作『おくりびと』の中沢敏明氏。この二人は、三池崇史監督の時代劇『十三人の刺客』を手がけたコンビだ。
メガホンをとったのは、クライヴ・バーカー原作のカルトホラー『キャンディマン』や、『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』で知られるバーナード・ローズ監督。『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞作曲賞候補となったフィリップ・グラス氏が音楽、衣装デザイン『乱』でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したワダエミ氏が衣装デザインで参加している。
解禁された特報映像では、「行きはマラソン、帰りは戦」とのキャッチコピーどおり、それぞれの思いを胸に走る侍たちの姿だけでなく、迫力の剣術アクションシーンも収められている。サムライ×マラソンという題材を存分に活かした、個性的な作品になっているようだ。
バーナード・ローズ監督は、「サイレント映画を撮るように、俳優のフィジカルな身体的表現力と映像の力を最大限に生かした作品作りをした」とコメント。さらに、「佐藤健さんのように、抜群の身体能力と繊細な表現力を兼ね備えた俳優は初めて」と主演の佐藤を賞賛している。『るろうに剣心』『亜人』などで類まれなるアクションスキルを発揮してきた佐藤が、どのような演技を見せるのかにも注目だ。
プロデューサーのジェレミー・トーマス氏とバーナード・ローズ監督のコメント全文は以下のとおり。
ジェレミー・トーマス(プロデューサー)
『キャンディマン』や『不滅の恋 ベートーヴェン』などで知られるバーナード・ローズを監督に迎え、中沢敏明プロデューサーと再びタッグを組み、サムライがマラソンに挑んだという、独創的でインパクトある史実を題材にした物語を映画化しました。衣装デザインのワダエミ、音楽のフィリップ・グラスなど最高のスタッフと、ファンタスティックなキャストが集結し、強烈な映画体験を創り上げました。日本はもちろんのこと、世界中の観客に楽しんでもらえる革新的なサムライ映画になりました。
バーナード・ローズ(監督)
サイレント映画を撮るように、俳優のフィジカルな身体的表現力と映像の力を最大限に生かした作品作りをしたことで、映像で物語る、映画本来のアプローチによる力強い作品になりました。
今まで多くの俳優と仕事をしてきましたが、佐藤健さんのように、抜群の身体能力と繊細な表現力を兼ね備えた俳優は初めてでした。また、雪姫を演じた小松菜奈さんは、難しい役でしたが、上品かつ力強い印象的な女性を演じ切ってくれました。森山未來さん、染谷将太さん、青木崇高さん、竹中直人さん、豊川悦司さん、長谷川博己さんら、出演頂いた俳優は皆、素晴らしいポテンシャルをこの映画の中で発揮して頂き、才能溢れるスタッフに参加して頂けたことも、とても幸運でした。
私にとって心から誇れる映画となり、間もなく皆さまにご覧頂けることを感慨深く思っています。
なお、『サムライマラソン』は、様々な組織団体がオリンピック・パラリンピックとつながりをもちながら、2020年の大会に向けた参画・機運醸成・レガシー創出のアクションを実施する“東京2020参画プログラム”に認証されている。
『サムライマラソン』は2019年2月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。