ウォーリー木下による意欲作、舞台『僕はまだ死んでない』 主人公の直人視点で体験できるVR配信が決定
舞台『僕はまだ死んでない』
2022年2月17日(木)より銀座・博品館劇場にて上演される、舞台『僕はまだ死んでない』。この度、初日2月17日、そして18日の上演にて、VR映像での生配信を行うことが決定した。
本作は、いま注目すべき演出家の一人であるウォーリー木下が原案・演出を手がけ、その鋭い洞察力と、豊かで緻密な人物描写、硬軟自在な演出手法で描き出す意欲作。
病に倒れ、“ロックドインシンドローム(閉じ込め症候群)”と呼ばれる、意識はあるのに身体が動かせず、意思疎通ができない状態になってしまった主人公・直人。ベッドに横たわる彼を、幼馴染、妻、父親、担当医が囲み、状況はシリアスながらも絶妙にコメディやファンタジックな描写も掛け合わされた、濃密な人間ドラマが展開される。
主人公・直人役とその幼馴染・碧役を、矢田悠祐と上口耕平が回替わりで交互に演じる。直人の妻・朱音役に中村静香、そして父・慎一郎役に松澤一之、さらに担当医・青山役に彩吹真央が出演。病に倒れた主人公とその幼馴染の配役を回替わりでスイッチする――という試みは、病気や事故や災害がいつどこで誰に降りかかるか分からない世界に生きている、ということを思い起こさせる。もしもある日突然、大切な人が、もしくは自分自身が、直人のようになったら? 碧のようになったら? それぞれに湧き起こる想いを、演劇という“体験”を通してリアルに感じ取れる作品になっている。
そしてこのウィズコロナ時代、演劇はオンラインでの新たな形を模索してきた。本公演を企画・製作したシーエイティプロデュースでは、2020年より演劇作品の配信にVR技術を活用。本作も、2021年にはVR版として製作・配信を行った。
今回決定したVR生配信では、計3台のカメラを自由に切り替えて楽しむことが可能。主人公・直人の視点を“体験”できる舞台上に設置されたVRカメラ、最前列の視界が楽しめる“かぶりつき”VRカメラ、最後列から舞台全体を観ることができる2Dカメラ。劇場の客席からは観られない、いつものオンライン配信ともひと味違う、臨場感あるVR生配信となる。視聴方法は、VRゴーグル・スマートフォン・PCブラウザと好みに合わせて自由に選ぶことができる。自宅でも気軽に、観劇体験を楽しもう。
公演(配信)情報
会場:銀座・博品館劇場